大阪・池田で上方落語を日替わり公演

2017.3.9 13:00

前列左から、会見に登場した桂塩鯛(4月17日出演)、桂春之輔(4月22日、23日出演)、後列左・小佐田定雄さん、右・前田憲司さんら(写真/やまだりよこ)

(写真2枚)

「池田の猪買い」や「池田の牛ほめ」といった噺の舞台にもなっている、上方落語と縁の深い池田市で、毎年恒例の『いけだ落語うぃーく』が4月17日から、池田市民文化会館(大阪府池田市)でおこなわれる。

5回目となる今回も、日替わりのテーマで番組を企画。桂ざこば、桂文珍、桂米團治、桂南光、桂雀三郎という贅沢な顔ぶれが各日のトリをつとめるのも、この会ならでは。また、「落語を深く知ってもらおう」と落語作家・小佐田定雄と芸能史研究家・前田憲司の両氏がプロデュースする、多彩な切り口の面白趣向のプログラムがずらりと並ぶ。

左から桂南光(4月20日出演)、桂ざこば(4月17日出演)
左から桂南光(4月20日出演)、桂ざこば(4月17日出演)

初日の17日は「勝ち負けばなし」がテーマで、目玉は落語「くしゃみ講釈」(桂塩鯛)と、この噺でひどい目に遭った講釈師がリベンジを果たす講談「後藤一山の逆襲」(旭堂南海)の競演。18日の「狐狸妖怪ばなし」は、文珍らの落語に加え、女道楽の内海英華による鮮やかな三味線演奏「たぬき」が聞きもの。19日の「舞々ばなし」では昔の寄席彷彿の愉快な「チャリ舞」を桂吉坊が披露。上方舞山村流六世宗家・山村友五郎もゲスト出演し、舞についての裏話を披露する。20日の「風流ばなし」はいかにも落語らしい風流を皮肉る噺が並び、21日の「お神楽ばなし」では伊勢詣りの落語と、伊勢大神楽の獅子舞に曲芸実演もある。各日、小佐田・前田両氏の濃い解説トークが楽しみだ。

最後の2日間は『第18回いけだ春団治まつり』として、22日は秘蔵映像と思い出話で三代目春團治をしのび、23日は直弟子がそろう一門会の予定。四代目襲名も決まったなか、春團治一門の結束を見せてくれそうだ。この両日のみ、会場で二代目春團治の興行ポスターに描いた手塚治虫自筆の小間絵が展示される。

取材・文/やまだりよこ

『第五回いけだ落語うぃーく』

期間:2017年4月17日(月)〜21日(金)・18:30〜
会場:池田市民文化会館(池田市天神1-7-1)
出演:17日=笑福亭生寿、桂かい枝、桂塩鯛、旭堂南海、桂ざこば 18日=桂雀太、桂吉弥、内海英華、桂千朝、桂文珍 19日=桂吉坊、桂三象、林家染二、山村友五郎、桂米團治 20日=桂二葉、桂歌之助、桂南天、林家花丸、桂南光 21日=桂吉の丞、桂文三、伊勢大神楽 山本勘太夫社中、桂九雀、桂雀三郎
料金:前売3500円、当日4000円 ※18日のチケットは完売
電話:072-761-8811

『第五回いけだ落語うぃーく』

『第十八回いけだ春団治まつり』
期間:2017年4月22日(土)・23日(日)・15:00〜
会場:池田市民文化会館(池田市天神1-7-1)
出演:22日=桂春之輔、桂春若、桂梅團治、露の都、内海英華、保坂延彦(特別ゲスト) 23日=桂福團治、桂春之輔、桂春若、桂小春團治、桂梅團治、桂春雨、桂春蝶
料金:前売3500円、当日4000円
電話:072-761-8811

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