桂ざこば、寒天を「あんなもみない」

2017.3.21 11:00

舞台『銀二貫』で大阪商人の鏡のような役を演じる桂ざこば(16日、大阪市内)

(写真2枚)

「大阪松竹座」(大阪市中央区)で6月1日~11日に上演される時代劇『銀二貫』。その記者会見が先日、「大阪天満宮」(大阪市北区)でおこなわれ、役者として出演する落語家の桂ざこばも、会場を何度も沸かせながら意気込みを語った。

ざこばが演じるのは、主人公・松吉の命を銀二貫(300万円ほど)で救い、商売の道へと導く寒天問屋の主人・和助。今回起用されたのは、昨年大阪松竹座が主催した舞台『地獄八景亡者戯』での演技が高く評価されたからだそう。「『地獄八景〜』は何年かぶり(の芝居)でしたかね。それで(松竹座と)『またやりまひょな~』と言うてたら・・・。まだあれから1年ちょっとかな? こんな早いこと、こないなんねんなあ」としみじみと語った。

和助役に対しては「僕、寒天はあんまり好きやないんです」と衝撃発言。「あんなもみないねえ・・・(関西弁で、おいしくない)。これ、っていう味が付いてる気ぃがせえへんねん。でも先に頭の中に『おいしないでー』っていうのが入ってるからやろうね(笑)」というのに続けて「味も笑いと同じで、人に教えてもらわなあかんもんや思うんです。『これがホンマの味や』って。僕も(師匠の桂)米朝に『これがホンマもんの笑いや』『これは笑いは取れてるけど、ちょっと違う』とか教えられたので。本能的なものもあるけど、(人に)教えてもらわないかんもんは、いくつかあると思います」と、笑いに対する思いに絡めて締めくくった。

舞台『銀二貫』の出演者。左から、宮嶋麻衣、赤井英和、桂ざこば、藤山扇治郎、曽我廼家文童、洋あおい(16日、大阪市内)
舞台『銀二貫』の出演者。左から、宮嶋麻衣、赤井英和、桂ざこば、藤山扇治郎、曽我廼家文童、洋あおい(16日、大阪市内)

『銀二貫』はそのほかに藤山扇治郎、赤井英和、室龍太(関西ジャニーズJr.)などが出演。チケットは5月5日(金・祝)から発売。

取材・文・写真/吉永美和子

『銀二貫』

原作:髙田郁(幻冬舎時代小説文庫刊)
脚本:滋井津宇
演出:鍛治明彦
出演:藤山扇治郎、赤井英和、室龍太(関西ジャニーズJr.)、藤原丈一郎 (関西ジャニーズJr.)、大橋和也 (関西ジャニーズJr.)、朝田淳弥(関西ジャニーズJr.)、洋あおい、宮嶋麻衣、曽我廼家文童、桂ざこば

日程:2017年6月1日(木)~11日(日)・11:00〜/16:00〜
会場:大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀1-9-19)
料金:1等席10000円、2等席6000円
電話:06-6214-2211

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