力士の権威示す、大相撲と日本刀展

2017.4.13 14:00

大阪大相撲之図 明治25年(1892)本館蔵

(写真3枚)

横綱・稀勢の里の逆転優勝で盛り上がった大相撲春場所。そんな大相撲にゆかりのある日本刀にスポットを当てた特別展『大相撲と日本刀』が、7月8日から「大阪歴史博物館」(大阪市中央区)で開催される。

江戸時代、横綱をはじめとする強豪力士のなかには、大名に抱えられ、帯刀を許された者もいたといい、現在のブロマイドに相当する「力士の錦絵」には、帯刀姿の力士を描くものが数多く存在した。大相撲の世界において日本刀は、力士の地位や権威を示す象徴としての役割を果たし、歴代の横綱たちが土俵入りに使用した太刀のなかには、当時の名だたる刀匠によって製作されたものもあったという。

横綱白鵬翔 土俵入り太刀 銘(表)夢運心 横綱白鵬翔関守護 (裏)大和国住 月山貞利謹作(花押) (棟)平成二寿五年六月吉祥日 金梨子地塗三つ葵紋蒔絵太刀拵 個人蔵 長さ75.6㎝ 反り1.6㎝ ※展示期間8/2〜28
横綱白鵬翔 土俵入り太刀 銘(表)夢運心 横綱白鵬翔関守護 (裏)大和国住 月山貞利謹作(花押) (棟)平成二寿五年六月吉祥日 金梨子地塗三つ葵紋蒔絵太刀拵 個人蔵 長さ75.6cm 反り1.6cm ※展示期間8/2〜28

本展では、歴代の名横綱が所持した太刀など、大相撲にゆかりのある日本刀にスポットを当てながら、刀匠の技術や刀剣美を約150点の資料で紹介。これまで紹介される機会の少なかった、相撲における刀剣の意味や、横綱の歴史にも着目し、横綱の化粧廻しや相撲絵など相撲関連資料の展示ともに、相撲文化の新たな一面を知ることができる機会となりそうだ。関連イベントも開催される予定。期間は8月28日まで。入場料は1000円(高校生・大学生700円)。

江戸大相撲生写之図 左隻 享和〜文化年間(1801〜1818)相撲博物館蔵 ※展示期間7/8〜31
江戸大相撲生写之図 左隻 享和〜文化年間(1801〜1818)相撲博物館蔵 ※展示期間7/8〜31

特別展『大相撲と日本刀』

期間:2017年7月8日(土)〜8月28日(月)
時間:9:30〜17:00(金曜は20:00まで。最終入館は閉館の30分前まで)
※火曜休(ただし8/15は開館)
会場:大阪歴史博物館 6階特別展示室(大阪市中央区大手前4-1-32)
料金:大人1000円、高校生・大学生700円
電話:06-6946-5728

特別展『大相撲と日本刀』

関連イベント『プレートへの銘切り』

日程:2017年7月8日(土)、9日(日)、16日(日)、17日(月・祝)、
22日(土)、23日(日)、8月26日(土)、27日(日)
時間:10:00~16:30
会場:大阪歴史博物館 6階 特別展ミュージアムショップ
料金:1200円(銘切り料、プレート代含む)

講演会『江戸の相撲』

日時:2017年8月13日(日)・14:00〜15:30
講師:高埜利彦氏(学習院大学教授)
会場:大阪歴史博物館 4階
定員:250名(当日先着順)
料金:200円(特別展の観覧券もしくは半券提示の方は無料)

落語と談義『タニマチ寄席』

日時:2017年7月15日(土)・14:00〜
演者:林家菊丸「幸助餅」、旭堂南海「小野川と雷電」
会場:大阪歴史博物館 4階
料金:1000円(全席自由)
定員:250名(博物館売り場、チケットぴあにて発売)
電話:06-6946-5728(大阪歴史博物館「タニマチ寄席」係)

『元プロ野球選手 山崎武司さんトークショー』

日時:2017年7月17日(祝・月)・14:00〜15:00
会場:大阪歴史博物館 4階講堂
定員:250名(当日先着順)
料金:無料

『元横綱大乃国 NESCAFÉ芝田山親方トークショー』

日時:2017年8月5日(土)・14:00〜15:00
会場:大阪歴史博物館 4階講堂
定員:250名(当日先着順)
料金:無料

『二十五代藤原兼房刀匠トークショー』

日時:2017年8月12日(土)・14:00〜15:00
会場:大阪歴史博物館 4階講堂
定員:250名(当日先着順)
料金:無料

ほか、最強力士総選挙や紙相撲など

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