「この世界の片隅に」作家、大阪で作品展

2017.4.17 14:00

『この世界の片隅に』©こうの史代/双葉社

(写真2枚)

世界最古クラスの映画賞である『キネマ旬報ベスト・テン』で2016年度・日本映画ベスト1に輝くなど、数多くの映画賞を受賞し、いまだロングラン上映中のアニメーション映画『この世界の片隅に』。その原作者である、漫画家・こうの史代(ふみよ)が描いた原画など約200点が揃う作品展が、4月26日から「近鉄百貨店上本町店」(大阪市天王寺区)で開催される。

繊細な線で描きこまれた温かな絵柄や、何度も読み返したくなる物語展開が魅力で、多くのファンから支持されている彼女の作品。会場では、『この世界の片隅に』はもちろん、デビュー作『街角花だより』や、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した『夕凪の街 桜の国』、復興に向けて歩む東日本をニワトリの視点で描く『日の鳥』など、話題の作品をずらりと展示。

『ぼおるぺん古事記』(左)、『ギガタウン-漫符図譜-』 ©こうの史代/平凡社 ©こうの史代/朝日新聞出版
『ぼおるぺん古事記』(左)、『ギガタウン-漫符図譜-』 ©こうの史代/平凡社 ©こうの史代/朝日新聞出版

なかでも、ロマンあふれる絵物語で日本の歴史を描いた『ぼおるぺん古事記』は、漫画には不向きと言われるボールペンが用いられ、『ギガタウンー漫符図譜ー』は、鳥獣戯画へのオマージュとして墨のタッチを活かすなど、さまざまな手法で描かれているので、原画を間近で見てその魅力を体感して。期間は5月9日まで。作者来場予定あり。

『こうの史代 作品展~デビュー作から『この世界の片隅に』 そして話題の作品たち~』

期間:2017年4月26日(水)~5月9日(火)
時間:10:00~19:00(最終日は15:00閉場)
会場:近鉄百貨店上本町店9階催会場(大阪市天王寺区上本町6-1-55)
料金:大人500円、学生300円

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