GWに大阪で、アート×サイエンス遊び

2017.5.2 15:00

展覧会冒頭では本展の参考資料として、ショートムービーの「Inner Life of the cell」と様々な書籍も用意されている

(写真4枚)

大阪・中之島の京阪なにわ橋駅地下1階にある「アートエリアB1」(大阪市北区)で、アートとサイエンスを融合したシリーズ企画『サーチプロジェクト vol.6 ニュー「コロニー/アイランド」3〜わたしのかなたへ〜』が、6月25日までおこなわれています。

「サーチプロジェクト」は、アートや知の可能性を探求(search)することを目的に2011年からスタートしました。そして2015年からは『ニュー「コロニー/アイランド」』と題して、大学の研究者とアーティストの共同企画が行われています。3回目となる今回のテーマは、我々の体内にある未知の世界。吉森 保(大阪大学大学院 生命機能研究科/医学系研究科 特別教授)、dot architects(建築ユニット)、やんツー(アーティスト)の3組が、「仮設公園」と「仮想公園」から成る不思議な空間を作り上げました。

会場風景
会場風景

この空間は、私たちの身体を作る「タンパク質」をイメージして作られています。「仮設公園」には、ブランコ、すべり台、シーソーなどの遊具がありますが、これらはタンパク質を構成する20種類のアミノ酸を模した部材の組み合わせで作られています。また、めまいや浮遊感を誘発するVR遊具も設置されています。一方、壁面に投影された映像の「仮想公園」は、細胞内で起こっているタンパク質のふるまいを表現したものです。この2つの公園はセンサーでリンクしており、観客が仮設公園の遊具で遊ぶことにより、仮想公園が変容・更新されます。つまり、観客は自らの身体を動かすことで、自分の内にあるミクロコスモスを体感できるというわけです。

本展を楽しむには遊具を試さねばなりません。いい年をした大人が1人遊びをするのは照れるので、グループで出かけることをおすすめします。また、子どもを連れて行ったら間違いなく盛り上がるので、家族でのお出かけにもぴったりです。近くに中之島公園もあるので、GWに素敵な休日が過ごせるでしょう。6月25日まで、入場は無料。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

サーチプロジェクトvol.6『ニュー「コロニー/アイランド」3〜わたしのかなたへ〜』

日時:2017年3月28日(火)〜6月25日(日)・12:00〜19:00 ※月曜休 
会場:アートエリアB1(大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅B1)
料金:無料
電話:06-6226-4006
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて

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