青柳翔「真摯に向き合っていきたい」

2017.5.17 19:00
(写真5枚)

日本の誇りを世界中の人たちに伝えるためのプロジェクトとして、EXILE HIROが初のプロデュースを手がけた映画『たたら侍』。戦国時代中世の島根・奥出雲の村を舞台とした本格時代劇で、その主人公を演じたのが、映画や舞台、ドラマで活躍する俳優・青柳翔。来阪した彼に話を聞いた。

写真/Ayami

「侍=スーパーヒーローではなく、人間の弱さも持っている」

武士の魂である日本刀を作るために、なくてはならない材料「玉鋼」を生み出す日本独自の製鉄技術「たたら吹き」。この映画では、そのたたらの技を受け継ぐことを宿命付けられた主人公・伍介が、「強くなって村を守りたい」との想いから侍になろうと悩みもがき、葛藤や挫折を通して真の「侍」へと成長していく姿を描く。

「伍介が良かれと思ってやったことが次々に失敗して、挫折して。それでも1歩立ち上がろうとするけど、どんどん裏目に出て逆に人を傷つけてしまう・・・こういうことは日常的にあるものだと思うので、すごく共感できる部分があります。侍=スーパーヒーローではなく、人間の弱さも持っている。海外の映画祭では『そこがすごく良かった』と言ってくださる方が多かったですね」と、伍介の気持ちの流れを丁寧に演じるよう心がけたという。

青柳が演じる主人公・伍介 © 2017「たたら侍」製作委員会

伍介の幼なじみで親友・新平をEXILE/三代目J Soul Brothersの小林直己が、伍介に真の強さについて諭す武士・尼子真之介をEXILEのAKIRAと、青柳も普段から信頼を置く仲間が演じ、ほか、津川雅彦、奈良岡朋子、笹野高史、甲本雅裕、宮崎美子ら錚々たる名優がしっかりと脇を固める。主演というプレッシャーのなか、共演者の存在に助けられることが多かったと話す。

「直己さんとAKIRAさんは殺陣のシーンが多く、僕もセットから稽古の様子を見ていたんですが、お2人の取り組む姿勢にすごく影響を受けました。ほかの共演者の大先輩方には、みなさんが存在しているだけで出ているオーラというものに本当に助けられたなと、出来上がった映像を見て実感しました」

「若い人にもたくさん観ていただいて、たたら製鉄という日本の伝統をもっと知ってもらいたい」と話す青柳
「若い人にもたくさん観ていただいて、たたら製鉄という日本の伝統をもっと知ってもらいたい」と話す青柳

映画『たたら侍』

2017年5月20日(土)公開
原作・脚本・監督:錦織良成
出演:青柳翔、小林直己、甲本雅裕、宮崎美子、AKIRA、奈良岡朋子、津川雅彦、ほか
配給:LDH PICTURES

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