初夏の夜楽しむ古典、大阪・池田で薪能

2017.5.17 16:00

夕景に映える池田城を背景に能楽が演じられる

(写真3枚)

大阪府池田市の「池田城跡公園」特設舞台で、5月20日に『いけだ薪能』がおこなわれる。

薪能(たきぎのう)とは、主に夏の夜間、能楽堂や野外に作られた能舞台の周囲にかがり火を焚いて、演じる能楽のこと。平安時代、奈良の興福寺で催されたのが最初だとされ、関西では平安神宮や姫路城、大阪城、生國魂神社などでおこなわれている。

これまでにおこなわれた舞台の様子
これまでにおこなわれた舞台の様子

『いけだ薪能』は、池田城を背景に舞台がかがり火で照らし出され、謡や鼓の音色が夜空に響き、新緑さわやかな夕暮れのひとときに、幽玄の世界へといざなわれる。能の演目は、夫婦の変わらぬ愛情と長寿を賛美する名曲「高砂(たかさご)」、中国を舞台として不老長寿への憧憬を描いた作品「菊慈童(きくじどう)」、男2人がお互いのうろ覚えの和歌を馬鹿にし合い、最後は取っ組み合いのケンカになる狂言「土筆(つくづくし)」などを上演する。チケットは大人3000円(当日は3500円)ほか。

『第十八回 いけだ薪能』

日時:2017年5月20日(土)・17:00開演
会場:池田城跡公園 特設舞台(大阪府池田市城山町3-46)
※雨天の場合は、池田市民文化会館に変更、18:00開演
料金:大人3000円(当日3500円)、学生1000円(当日1500円)、中小生500円
電話:072-761-3131(いけだ市民文化振興財団)

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