世界10大映画監督、小林正樹の特集上映

2017.6.23 18:00

人生の不条理と人間の運命にずっと対峙し続けてきた小林正樹の特集上映

(写真2枚)

黒澤明、木下惠介、市川崑とともに「四騎の会」を結成し、日本映画を牽引。1971年の『カンヌ国際映画祭』では、チャールズ・チャップリンらと並び、「世界10大監督」のひとりと称えられ、功労賞を受賞した映画監督・小林正樹。その小林の代表作が、大阪「シネ・ヌーヴォ」(大阪市西区)にて一挙上映される。

この特集上映は、小林正樹の生誕101年を記念したもの。今回上映されるのは、極東軍事裁判の長編ドキュメンタリー『東京裁判』、現代音楽家・武満徹の斬新なサウンドも栄える『切腹』、豪華絢爛なセットを駆使した初カラー作品『怪談』など・・・、とにかく観るべき作品のオンパレードだが、まず見逃してはいけないのは、9時間半にもおよぶ反戦映画『人間の條件』(6部作)だろう。小林も感服するほどの熱演を見せた主演の仲代達矢は、この作品を機に大ブレイク。世界的傑作と名高い作品の一助となった。

『切腹』© 1962松竹株式会社

人生の不条理と人間の運命に目を逸らすことなく対峙し、それでも生きることの意義を問い続けた小林監督。黒沢、木下、市川の3監督と比べて、ともすればその評価も小さいように思えるが、この特集上映で小林映画の真髄に少しでもふれて欲しい。料金は、前売1回券1200円、前売5回券5000円、フリーパス券13000円(限定20枚)。

『生誕101年 小林正樹映画祭』

期間:2017年6月24日(土)〜7月21日(金)
時間:作品により異なる
会場:シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条1-20-24)
料金:前売1回券1200円、前売5回券5000円、フリーパス券13000円(限定20枚)

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