神戸で、幸福度世界一のブータン展覧会

2017.6.28 16:00

《アツァラの面》現代 木屑 ブータン王国国立博物館

(写真8枚)

「世界一幸福度が高い国」として有名なブータン。中国とインドに挟まれたヒマラヤ山脈東端の国、ブータン王国の伝統文化に迫る展覧会が、「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で、7月1日よりおこなわれます。

【写真】展覧会で展示される貴重なコレクション

本展ではイントロダクションと3つの章でブータンの魅力に迫ります。イントロダクションでは、ブータンの祭り「ツェチュ」にまつわる仮面と映像が観客を出迎え、第1章では、織物、刀、器、アクセサリーなど、多様性に富んだ生活文化を紹介します。第2章はブータン仏教の経典、仏像、タンカ(仏画)など精神文化がテーマで、第3章は現国王と王妃の衣装が国外初公開されるほか、歴代国王・王妃の衣装などロイヤル・コレクションが見られます。

左《ドルジェ・チャン父母仏タンカ》17世紀〜18世紀末期 綿本彩色、鉱物顔料 ブータン王国国立博物館 右《ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王とヅェツン・ペマ王妃が2016年2月5日に誕生した王子と王宮にて。王子誕生2週間後》©Royal office for media
左《ドルジェ・チャン父母仏タンカ》17世紀〜18世紀末期 綿本彩色、鉱物顔料 ブータン王国国立博物館 右《ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王とヅェツン・ペマ王妃が2016年2月5日に誕生した王子と王宮にて。王子誕生2週間後》©Royal office for media

また、2011年夏に約80年ぶりに発見されたブータンの国蝶「ブータンシボリアゲハ」の標本が、7月1日〜7日の期間限定で公開されるのも見逃せません。我々日本人にとってはまだまだ知らないことが多いブータン王国。そのエキゾチックな文化を体験できる、またとない機会です。料金は一般1400円。

文/小吹隆文(美術ライター)

『日本・ブータン外交関係樹立30周年記念 ブータン しあわせに生きるためのヒント』

期間:2017年7月1日(土)〜9月3日(日) 
時間:10:00〜17:00 ※最終入場は16:30まで 月曜休 ※7/17開館、7/18休館
会場:兵庫県立美術館ギャラリー棟3F(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)
料金:一般1400円、大学生1000円、70歳以上700円 ※高校生以下無料
電話:050-5542-8600(ハローダイヤル)

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