ギタリストRei「驚きを大切に」

2017.7.22 09:00
(写真2枚)

「感情豊かに生きていたい」という想いを表現した新作『CRY』

──そんな3部作を経て、7月5日には4曲入りの新作『CRY』(写真や自身の手によるイラストを収めた32pのミュージックブック付)がリリースされましたが、1曲目『Tumblin’』から重厚なホーン・セクションがジャジーに絡むジプシー・スウィング調で意表を突かれました。

この曲も「驚き」を大切に、そしてどういう風に聴く人を楽しく裏切ることができるかな?という気持ちで作りました。ジプシー・ジャズやロカビリー、ロックンロールなど、いろんなジャンルの素敵なところを取り入れて作れた曲だと思います。

──続く3曲も、70年代前半頃のファンキーなローリング・ストーンズを思わせるギター・リフに電話を模した電子音がポップに絡む『MOSHI MOSHI』や、グルーヴィーなアコースティック・ギターも心地よい『Don’t Wanna Kill My Soul』など、それぞれに異なるベクトルの新境地を示しているなと。

4曲とも全然キャラクターの異なる作品にしたいな、というのは思いながら制作していました。そして、これまでのミニアルバムはどれも7曲入りだったんですけど、少ない曲数でパッケージするからこそ伝わるそれぞれの味わいを引き出したくて、初めて4曲入りの作品となりました。例えば、チョコレートを7個入りのアソートでプレゼントするのと、ひと粒しか入らないジュエリー・ボックスに入れて差し上げるのとでは、きっと味も変わって感じるのと同じように。

──一方で歌詞の面では、Reiさんと同世代くらいの女性が曲ごとに違うシチュエーションで描かれていて、それぞれの背中を押すような内容になっているのかなと思いましたが。

今回は『CRY』という題名が付いているように、同じテーマで作ったところがあります。表現の仕方はそれぞれに違うんですけど『感情豊かに生きていたい』という想いを軸に書き上げました。CRYという言葉は『泣く』という意味がありますが、泣くのは悲しいときばかりではないことにあるとき気付いたんです。嬉しいときに流れる涙もあるし、感情があふれ出たときに、人は泣くんだ、と。なので、日々のしがらみのなかで、なかなか自己表現ができないシチュエーションもあるけど、感情がある限りはそれを表に出して開放しながら生きていたいという想いがあって『CRY』という題名を付けました。歌詞もそれをテーマに書いたものになっています。

──そうですね。4曲とも単に悲しいだけじゃなくて、社会生活の中で抑圧されていたり、恋愛で停滞していたりと様々な『CRY』が描かれています。

はい。いろんな場面で感情があふれ出る瞬間を守りたい、という願いを込めました。

──そんなネクスト・ステップを示した新作も携えながら、8月17日には「なんばHatch」でのサウンドクリエイターの夏休みライブ、9月1日には「umeda TRAD」でAnlyさんとスペシャルライブ・・・など関西の出演が決まっています。

新作『CRY』の収録曲ももちろんフィーチャーされると思いますし、『感情豊かに生きていたい』という作品のテーマもあったので、お客さん自身も会場で心を解放して、スカッとした気持ちになっていただけるようなライブにしたいと思っています!

好きなミュージシャンは、Johnny Winter、Blind Blake、JB Lenoir、Jeff Lang、BECK、tUnE-yArDs、HIATUS KAIYOTE・・・というRei
好きなミュージシャンは、Johnny Winter、Blind Blake、JB Lenoir、Jeff Lang、BECK、tUnE-yArDs、HIATUS KAIYOTE・・・という

Rei

CD+MUSIC BOOK『CRY』
2017年7月5日発売
DDCB-12403/1852円+税
全4曲+MUSIC BOOK 収録

Rei

サンクリ夏休み特別企画『RockSteady'17 -HIRABI NO HATCH-』
日時:2017年8月17日(木)・12:00〜
会場:なんばHatch
料金:1500円(全自由)
電話:06-6357-4400(サウンドクリエーター/平日12:00〜18:00)

Rei

『Sing N' Play』
日時:2017年9月1日(金)・19:30〜
会場:umeda TRAD
料金:3500円(ドリンク代別途要)
電話:06-6357-4400(サウンドクリエーター/平日12:00〜18:00)

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