絵本舞台に川平慈英「子どもは手強い」

2017.8.2 07:00

「子どもを前のめりにさせたら、ばっちりうまくいくんです。く〜っ!」と川平

(写真3枚)

がま君とかえる君、2匹のカエルの友情が描かれ、小学2年生の国語の教科書にも掲載されている人気の絵本『ふたりはともだち』。その舞台版となるミュージカル『フロッグとトード ~がま君とかえる君の春夏秋冬~』が8月、東京・大阪など全国13カ所で上演される。主演でがま君役の川平慈英が1日、大阪市内で会見をおこなった。

古くはフジテレビ『ポンキッキーズ』や、最近ではEテレ『コレナンデ商会』など、子ども向け番組にも多く出演する川平。この舞台も子どもの観客が多いと言うが、「みんなー!元気ー?」といった子ども向けの演出は施されていないという。

「子どもは一番手強いオーディエンスで、子ども扱いすると見抜きます。『もうおもしろくない』って。でも俺は全く逆で、いじり倒しますから(笑)。むしろ意地悪なくらい。例えば、僕の後ろにあるんですけど、「タネはどこにあるの?」って言うと、「後ろ〜!後ろだ〜っ!」って。でもあっさり「無いな・・・」って無視ですよ。子どもたちは、『あのやろう俺をシカトしやがった』って興味の対象になる」と話し、舞台を楽しんでいる。

「『がま君むかつくんだけど、目が離せない!』ここが大事なんですよ」と子どもの扱いを熱く語る川平
「『がま君むかつくんだけど、目が離せない!』ここが大事なんですよ」と子どもの扱いを熱く語る川平

アドリブで子どもを手玉に取っているのかと思いきや、「実はアドリブっぽくやっていながらも全部計算なんです。稽古ではいっぱいアドリブを出しましたが、じゃそれでいこうと演出家が決める。アドリブじゃないの?っていう演技が好きです」と話す。

「ワンシーン、ワンシーンが楽しい絵本。ガマガエルのイボイボはボタンで表現したり、カタツムリの殻はバックパック、縄跳びでジャンプしたり・・・。視覚的に、照明や装置や衣裳がまばゆいくらいで、興味の対象が満載なステージになっている。親子で夕飯の対話にまで持って行けたら、こっちの勝ちだな」と川平は期待する。大阪公演は8月23日・24日に「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)にて。チケットは、一般5000円、子ども2000円、ほか。

ブロードウェイミュージカル『フロッグとトード ~がま君とかえる君の春夏秋冬~』

日程:2017年8月23日(水)・24日(木)
会場:森ノ宮ピロティホール(大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
料金:一般5000円、子ども2000円、親子券6000円
電話:0570-200-888(キョードーインフォメーション)

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