上方芸能がてんこ盛り、初心者向け一夜

2017.8.17 07:00

『初心者のための上方伝統芸能ナイト』に出演する浪曲師の春野恵子(左)、落語家の桂ちょうば

(写真2枚)

ジャンルの垣根を超えた様々な上方伝統芸能を気軽に楽しめるイベント『初心者のための上方伝統芸能ナイト』。8月19日の公演では、春野恵子の浪曲、桂ちょうばの落語、山本章弘の能などが上演される。

本格的な能の舞台「山本能楽堂」(大阪市中央区)でおこなわれる本イベント。落語家の司会と解説により、能、狂言、文楽、上方舞、講談、落語、浪曲、お座敷遊びといった上方芸能から3〜4つの伝統芸がピックアップされ、「特に面白い部分」が15分ずつダイジェストで上演される。

前回(7/15)の参加者にも初心者は多く、アンケートには「パンフレットに内容を分りやすく書いていたので、初心者の私にもよく理解できました。古典に触れるステキな時間でした」「恥ずかしながら文楽というジャンルを初めて知りました。語りや楽器の調和は近年流行の字余り気味に歌うロックを聴いている気分になり、楽しめました」などのコメントが寄せられた。

能の演目『菊慈童』より
能の演目『菊慈童』より

毎月テーマを決めて開催され、8月は秋を先取りした「菊」。春野は、怪談とは違った『番町皿屋敷』がベースの『お菊と播磨』、ちょうばも同じくお菊の皿数えの噺『皿屋敷』、能からは不老長寿の演目『菊慈童』などが上演され、ワークショップには上方歌舞伎の片岡千壽も参加する。

9月以降も、狸、楽、遊、春、花、などのテーマで毎月開催。チケットは正面席4500円、ワキ・2階席3000円、会場ほかで発売中。

『初心者のための上方伝統芸能ナイト』

日時:2017年8月19日(土)・18:00〜
※以降年内は、9/16、10/28、11/18、12/31
会場:山本能楽堂(大阪市中央区徳井町1-3-6)
料金:正面4500円、ワキ・2階3000円
電話:06-6943-9454
※12/31のみ21:30〜、料金は各1000円プラス

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