日本スポーツに革新を、武井壮の野望

2017.8.22 07:00
(写真5枚)

「すべてプレイできる男として、君臨したい」(武井壮)

──アスリートたちが自分が解説したいタイミングで映像を止めて、「実はこのとき・・・こんなことがありました」って、なかなか聞ける話じゃないですよね。

まあ、映像使用料が結構高くて、僕のギャラをはるかに超えるときもあるんですけど(苦笑)。そこを厭わずに、映像を引っ張ってきてくれるスタッフさんには感謝していますし、だからこそ「うそでしょ!」って話を聞けているので。トップアスリートの多くが「あのコーナー、すげえ面白いよ!」と直接僕に言ってきてくれますし、オリックスの金子千尋投手もわざわざ番組に来てくれたり。

番組新年会には、阪神の糸井選手、オリックスの金子投手が登場

──金子投手って、あまりバラエティ番組には出ないですよね。

そうなんです!「なんで僕を呼んでくれないんですか!」って(笑)。『スポーツ内閣』はバラエティ番組にそんなに出ないアスリートも、喜んで来てくれるんです。本当にうれしいですよね。

──この番組でぜひ採りあげたいというスポーツもあるんじゃないですか。

山ほどありますよ。たとえば、馬術とかね。めちゃくちゃ面白いんだけど、馬に乗る機会ってなかなか無いから、ルールもほとんどの人が知らない。あと、日本では全然知られてないんですけど、クリケットとか、アメリカのロデオ(牛や馬を使った伝統的なスポーツ)も面白いんですよ。馬の上から牛にロープをひっかけて、引きずり倒して足を結ぶまでのタイムを競うとか。世界中にある面白いスポーツをこの番組でエンタテインメントとしてお届けしたいというのが、僕の野望。そして、それをすべてプレイできる男として、君臨したいなと思っています!「百獣の王」から「スポーツ界の王」へ。

番組収録直前の武井壮の姿

──「スポーツ界の王」がまず取り組みたい、日本スポーツにおける課題はなんですか?

僕は、スポーツはジュニアだけが夢を持てると思われているうちは、まだ小さい世界だと考えていて。スポーツは何歳になっても、それこそ仕事をしながらでも夢見られるものであって欲しい。年を重ねてもプロになれるスポーツもたくさんあるし、1日1時間でも楽しめば辿り着ける世界もある。すべてのスポーツを愛する仲間が、新たな人生を一歩踏み出せるような番組になって欲しいんです。大人がバンバン夢を叶えていけば、子どもたちは自然と付いてきますから。いくつになっても戦っていける、そういうスポーツ文化を創り上げたい。

──メジャー化すれば資金も集まり、より良い環境でできるのもありますよね。

いや、それは後付けですよ。結局は、プレイヤーがメジャーにならないと、資金は集まらないし社会的な価値は低い。日本のスポーツ環境って、世界的に見ても相当いいんです。プロのチームもあって、社会人のチームもたくさんある。でも、メジャーでないスポーツもいっぱいあるのが現実。だからこそ、アスリートにはエンタテイナーになってもらって、スーパースターの階段をのぼって欲しい。スターの数だけメジャースポーツが増えると思うから。そういうスーパースターが『スポーツ内閣』からどんどん出てくれたら嬉しいですね。

毎日放送『戦え!スポーツ内閣』

出演:武井壮、小杉竜一、篠原信一、前園真聖、金村義明、青木愛、稲村亜美、ほか
放送:毎週水曜・23:58〜翌0:53
※8月23日(水)のテーマは「日本国民総ダンサー時代へ!今こそダンス!ダンス!ダンス!」

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