地上約300mで、葛飾北斎の世界を堪能

2017.10.5 09:00

北斎の頭の中をイメージしたという影絵「北斎のイマジネーション」

(写真4枚)

『富嶽三十六景』などの代表作で知られる浮世絵師・葛飾北斎の大規模展『北斎-富士を超えて-』が6日から「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)で開催。それに伴い、展望台「ハルカス300」で5日から、北斎の世界にちなんだイベントがスタートする。

60階では、地上約300mの壮大な景色を背景に、北斎の作品をモチーフとした巨大影絵が登場。代表作『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』をモチーフとした影絵「北斎のイマジネーション」や、「あべのハルカス」「大阪城」「初代通天閣と新世界ルナパークから掛かるロープウェイ」が描かれた影絵「江戸と現世」など、影絵作家・河野里美氏による作品が、展望台の北・西・南の窓面に設置されており、絶景と極彩色の北斎の世界が融合した風景を楽しむことができる。

北斎が生きた江戸時代と、過去・現在の大阪を融合したという影絵「江戸と現世」
北斎が生きた江戸時代と、過去・現在の大阪を融合したという影絵「江戸と現世」

「大阪出身で近鉄沿線をよく使っていたので、今回こんな機会をいただけて光栄です。景色との調和を意識して、空のブルーが映えるように作成しました。時間によって作品もいろんな表情を見せてくれるので、一緒に写真に撮っていただけたら」と、河野さん。より鮮明に景色と影絵のコントラストが楽しめる、夕昏時がおすすめだ。

「赤富士の淡路牛すき鍋」セットは前菜3種盛り合わせ、赤富士鍋、ビールや焼酎の飲み放題付きで5500円
「赤富士の淡路牛すき鍋」セットは前菜3種盛り合わせ、赤富士鍋、ビールや焼酎の飲み放題付きで5500円

また、58階のテラスには、北斎の名所絵『富嶽三十六景 凱風快晴』(通称「赤富士」)をイメージした、淡路牛すき鍋(要予約)が登場。インパクト抜群のアッツアツのすき焼きや、大根やたまご、しょうが天に出汁がしゅんだ「大阪おでん」(1種から購入可)が味わえ、これからの季節にぴったりなラインアップに。期間は11月19日まで開催される。

『天空の影絵 〜北斎の世界〜』

期間:2017年10月5日(木)〜11月19日(日)
会場:ハルカス300
電話:06-6621-0300(9:00〜17:30)

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