キセル3年ぶりのツアー、京都&大阪でも

2017.10.25 15:00

キセル(左から兄の辻村豪文、弟の友晴)

(写真1枚)

京都出身の兄弟によって結成されたバンド・キセルが、12月6日にニューアルバム『The Blue Hour』をリリース。2018年1月6日の「梅田クラブクアトロ」(大阪市北区)から、3月17日の「磔磔」(京都市下京区)にかけて、発売記念ワンマンツアーをおこなう。

1999年に京都の宇治にて、兄弟である辻村豪文と友晴によって結成。くるりを輩出した京都のロックシーンでじわじわと頭角を現し、2001年にメジャーデビュー。京都ロック、うたもの、音響、フォークトロニカ・・・といったムーブメントとゆるやかに呼応し、『フジロックフェスティバル』をはじめ国内の大型フェスやイベントに出演しながらも、いわゆる音楽シーンとは一線を画した孤高の歌世界で聴き手を魅了してきた。

2006年以降は日本のインディーシーンの至宝レーベル「カクバリズム」に所属し、新たなファン層を巻き込みながら、相変わらずマイペースによりフレッシュに、独自の音楽を探究しつづけている。ふわふわと宙を漂うボーカルと美しいサウンドスケープで虚実の皮膜を揺さぶり、時間も空間も超えた彼岸の風景へと聴き手を誘う、不思議なダイナミズムにあふれる彼らのライブの心地良さは、一度体験すれば虜になること間違いなしだ。

そんな彼らの最新アルバム『The Blue Hour』には、北山ゆう子(ds)、加藤雄一郎(sax、flute)、エマーソン北村(key)、野村卓史(key/グッドラックヘイワ)、山田あずさ(Vibraphone)らが参加し、劇団「ヨーロッパ企画」の第35回公演『来てけつかるべき新世界』のテーマ曲など全12曲を収録。今回、実に3年ぶりとなるツアーは、アルバムを中心とする新旧の楽曲で構成される予定で、これまでとはまた違う、新しい風景を垣間見せてくれそう。なかでも彼らの原点といえる京都「磔磔」での公演はファンならば一度は体験すべし。音楽を取り巻く状況がどれだけ変わろうとも、決して変わらない「聖域」を求めて・・・いざ行かん。チケットは11月11日から一般発売される。

文/井口啓子

『キセル「The Blue Hour」発売記念ワンマンTOUR 2018』

日時:2018年1月6日(土)・17:00〜
会場:梅田クラブクアトロ

日時:2018年3月17日(土)・17:00〜
会場:京都磔磔

料金:4000円(ドリンク代別途要、オールスタンディング)※小学生以下は保護者同伴に限り入場可(中学生以上はチケット必要)
電話:06-6535-5569(SMASH WEST)

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