大阪の寄席・繁昌亭、落語家大賞を発表

2017.11.11 07:00

左より、大賞を受賞した林家染雀、桂文枝、奨励賞の笑福亭喬介(7日・上方落語協会会館)

(写真3枚)

毎年秋に、上方落語協会が選ぶ「繁昌亭大賞」が7日に発表。第12回の大賞を林家染雀が、奨励賞を笑福亭喬介がそれぞれ受賞し、協会会長の桂文枝と喜びを分かち合った。

上方落語の定席である「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)の昼席で活躍した、入門25年以内の落語家を表彰する本大賞。1992年に林家染丸に入門し「今年がラストチャンスだった」という染雀は、「大賞を受賞すると、繁昌亭の入り口に自分の名前を描いた看板を作ってもらえるので、それが何よりもうれしいです」とよろこびを語った。

染丸一門の大賞受賞は4人目。「これで少しは師匠孝行ができたかなと思います」と染雀
染丸一門の大賞受賞は4人目。「これで少しは師匠孝行ができたかなと思います」と染雀

今年1月には先輩の落語家から「お前はさぼりすぎ。繁昌亭の夜席で独演会を3回開くこと。そうしたら繁昌亭大賞を受賞する」との予言もされていたとか。「受賞はともかく、その助言に反省して、アドバイス通りにさせてもらいました。そうやって夜席で頑張ったことが昼席にフィードバックされたのではないかと思います」と振り返った。

文枝は、「第1回(2007年11月)の大賞を受賞した笑福亭三喬さんは、今は七代目松喬を襲名して頑張っています。この賞の名に恥じないように精進して、頑張ってもらいたい。この2人に期待して、これから1年、ますます繁昌亭を盛り上げてもらいたいと思います」とエールを送った。

来年2月5日には「天満天神繁昌亭」で、受賞記念落語会と表彰式が開かれるほか、昼席での『受賞記念ウィーク』も予定されている。

取材・文・写真/岩本和子

「天満天神繁昌亭」

住所:大阪市北区天神橋2‑1‑34
電話:06-6352-4874

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本