油屋の模型も、大阪でジブリ映画の建物展

2017.11.28 12:00

油屋 模型(千と千尋の神隠し) ©2001 Studio Ghibli・NDDTM

(写真6枚)

『天空の城ラピュタ』『千と千尋の神隠し』など、数々の名作で知られるアニメーション制作会社、スタジオ  ジブリ。同社の作品に登場する建物をテーマにした『ジブリの立体建造物展』が、12月2日から「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)でおこなわれます。

映画に登場する建物は、単なる背景ではありません。作品の世界観を構成する重要な要素であり、登場人物たちの性格や行動にも大きな影響を与えます。時には主役並みに印象に残る場合もあるでしょう。ジブリの名作を見たことがある人なら、「私もラピュタ城に行ってみたい」とか、「油屋が実際にあったらいいのに」と思ったことがあるはずです。

草壁家 模型(となりのトトロ) ©1998 Studio Ghibli

本展では、『風の谷のナウシカ』から『思い出のマーニー』までのスタジオ  ジブリ作品に登場する建造物の、背景画、美術ボード、美術設定といった制作資料約540点が紹介されます。また、『となりのトトロ』の草壁家、『崖の上のポニョ』の宗介の家、『千と千尋の神隠し』の油屋など、代表的な建造物を立体で再現した模型も展示されます。アニメーション展であり、美術展であり、建築展でもある、とてもユニークな展覧会なのです。

宗介の家 模型(崖の上のポニョ) ©2008 Studio Ghibli・NDHDMT

展示されている資料類をつぶさに鑑賞すれば、アニメーション映画の制作にどれだけの労力が費やされているかが分かるはず。名作の一場面を思い出すのと同時に、作品を支える人たちの存在にも注意を払えば、一層深い感動が得られるでしょう。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ジブリの立体建造物展』

期間:2017年12月2日(土)~2018年2月5日(月)※12/4・11・1/1休 
時間:10:00~20:00
会場:あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)
料金:一般1500円、大高生1100円、中小生500円 
電話:06-4399-9050

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