奈良マラソンに1万4千人、古都を疾走

2017.12.11 12:00

晴天に恵まれた『奈良マラソン』、ランナーも街道の応援も延々と続く(10日・奈良市内)

(写真5枚)

奈良「ならでんフィールド(奈良市鴻ノ池陸上競技場)」(奈良市法蓮佐保山)で10日、『奈良マラソン2017』が開催され、約1万4千人のランナーが古都を颯爽と走り抜けた。

平城遷都1300年記念事業として始まった『奈良マラソン』は、今年で8回目。天候にも恵まれ、午前9時、荒井正吾奈良県知事が号砲を轟かせるとランナーが続々スタート。号砲台から五輪メダリストの有森裕子さん、安田大サーカス・団長安田、奈良県出身のタレント・松井絵里奈らが声援を送った。

号砲台から声援を送る荒井正吾奈良県知事、有森裕子さん、団長安田、松井絵里奈(左から、10日・奈良市内)

補給所のエイドステーションで人気だったのはバナナ、チョコ、ぜんざい、豚汁など。特にお米入りの豚汁は大好評で「(フルマラソンは)お腹が空くから助かった」という声も聞かれた。「ぜんざいが美味で3杯たべた」という強者も。

マラソン男子総合は原由幸さん(神奈川県)が2時間23分53秒で初出場・初優勝の快挙。15秒差で2位となった岡田健志さん(奈良市)は「めっちゃ悔しい」と涙をにじませた。同女子総合は、奈良県出身の同志社大学4年生の武津さなえさん(磯城郡三宅町)が2時間46分59秒で優勝を飾った。

応援してくれた仲間に表彰台から手を振るマラソン女子総合優勝の武津さなえさん(10日・奈良市内)

リピーターも多く、先着順の申し込み枠は一瞬で埋まってしまう人気イベント。フルマラソン約1万人、10kmの部には約4千人が参加、ボランティアも今年は約4500人が集った。ランナーの熱気と沿道の熱い声援に、奈良はこの冬一番の盛り上がりを見せた。

取材・文・写真/今泉光太郎

『奈良マラソン2017』

奈良市、天理市

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