中井貴一「大阪の負ってる責任は大きい」

2018.1.7 17:00

舞台挨拶に登場した(中央左から)友近、中井貴一、佐々木蔵之介(7日、大阪市内)

(写真3枚)

千利休を生んだ茶の湯の聖地・堺が舞台の映画『嘘八百』。その大ヒット御礼舞台挨拶が7日に大阪市内でおこなわれ、中井貴一と佐々木蔵之介、友近が登場した。

大阪・堺を舞台に、空振りばかりの古物商と落ちぶれた陶芸家の2人が「幻の利休の茶器」を仕立てて、一攫千金を狙うという物語。昨年2月に16日間で撮影したといい、中井は「節約しながらギュって撮りまして。坂田利夫さんや芦屋小雁さん、近藤正臣さんらシルバーチームの諸先輩方の温かさに包まれながら、本当に穏やかな撮影現場でした」と振り返った。

話は、夫婦役を演じた佐々木と友近が自宅の安アパートですき焼きをするシーンに。そこに出てきたお肉について、中井は「大阪を中心に展開してる(焼肉チェーン店の)『ワンカルビ』って知ってます? あそこの社長がぼくの同級生なんです。それで同級生がお肉を持ってきてくれて、だからあのアパートの佇まいにしては分不相応なお肉でしょ? 本当においしかったです」と明かすと、会場からは「えー!」と驚きの声があがった。

「お正月明けに舞台挨拶ができるのは役者として良い一年になる気がします」と話す、古物商・小池を演じた中井貴一
「お正月明けに舞台挨拶ができるのは役者として良い一年になる気がします」と話す、古物商・小池を演じた中井貴一

最後に中井は「寒い寒い大阪の堺で、古墳の多さに驚きながら一生懸命頑張りました。堺を舞台にしているので、大阪で当たらなかったら、もうどこも当たらないんです。大阪の負ってる責任は大きいんですよ。大阪がコケたら、今日見ていただいたみなさんのせいです!」と、念押しして笑わせた。

映画『嘘八百』

2018年1月5日(金)公開
監督:武正晴
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、ほか
配給:ギャガ

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