大林宣彦監督「食えないというのが誇り」
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映画『花筐HANAGATAMI』大阪初日に舞台挨拶をおこなった大林宣彦監督(27日・大阪市内)
その類まれなる映像技術で、映画界の既成概念を次々と打ち破ってきた名匠・大林宣彦監督。その最新作『花筐 HANAGATAMI』大阪公開初日となった27日、大阪市内の映画館で舞台挨拶がおこなわれた。
御年80歳。2016年には、肺がんで余命3カ月を宣告されながらも、今なお精力的に映画を撮り続けている大林監督は、大きな拍手に包まれながらステッキをついて登場。「ホントは(ダンスの神様と称される、往年のミュージカルスター)フレッド・アステアのようにタップダンスのひとつでもお見せできるといんですけど。ホントはうまいんですけどね」と笑顔で挨拶した大林監督は、やさしく丁寧な語り口で、ハリウッド映画の起源、自身の戦争体験、映画作家への道など、予定されていた30分を超えてたっぷり語った。
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20歳で映画作家を志し、60年にわたって純然たる想いで映画を作り続けてきた大林監督。それは、今や多くの映画人が歩む道となっているが、「妻の恭子は、私と一緒になるとき『食えない作家の女房になる』という覚悟で私を支えてくれるんですが、この『食えない』というのが私たちの時代の誇りなんです。金に身を置くぐらい哀れなことはないんだ、と。美しく、人間らしく、賢く生きようとすれば、食えないのが当たり前。『清貧』という教えのなかで生きてきた人間ですので、今でもその気持ちで映画を作り続けてます」とも。
そんな大林監督が、映画作家として60年間生きてきた「ひとつの集大成」とも語った最新作『花筐 HANAGATAMI』。同作は、1977年の商業デビュー作より以前に書き上げていた幻の脚本を映画化したもので、大林監督が一貫して描いてきた「厭戦への想い」の出発点でもあり、同時に終着点でもある。映画は全国の映画館で順次公開される。
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