世界60台の自動演奏楽器、神戸で修復

2018.2.17 20:00

現存する約60台の大多数が演奏できる状態ではないとされ、復元品も10数台しか作られていない貴重な楽器・フォノリスト・ヴィオリーナ

(写真2枚)

世界で現存するのは60台ほどといわれる自動演奏バイオリン「フォノリスト・ヴィオリーナ」。今回、六甲山上の「六甲オルゴールミュージアム」(神戸市灘区)が所蔵する同楽器が修理され、2月18日にお披露目される。

1910年頃にドイツのフッフェルト社によって作られ、ピアノの伴奏と共に3挺のバイオリンを使って自動演奏するこの楽器。同館で所蔵されているのは、仕組みや演奏方法はもちろん、内部の部品や素材にまでこだわって、ほぼ当時のまま1993年に復元されたもので、数曲だけを演奏することができた。

修復したのは、国内で自動演奏楽器の修復をおこなう脇田直紀さん(右)
修復したのは、国内で自動演奏楽器の修復をおこなう脇田直紀さん(右)

今回は楽器のコンディションを向上させるとともに、その演奏を後世に伝えるためおこなわれた大規模な修理。同館は、「完成度の高い本来の演奏を取り戻し、 演奏曲も数十曲に増える予定です。お披露目では修理を担当した技術者が解説し、珍しい自動演奏楽器の修理エピソードも聞ける特別なイベントです」という。開催は11時から、入場料のみで参加できる。

『自動演奏バイオリン修理完成お披露目』

日時:2018年2月18日(日)・11:00~11:20
会場:六甲オルゴールミュージアム(神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145)
料金:無料(要入館料)
電話:078-891-1284

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