兵庫・篠山にレアな弥生式土器が大集合

朱彩壺形土器(重要文化財) 朝日遺跡(愛知県清須市・名古屋市)出土 弥生時代後期 愛知県教育委員会
誰もが日本史の授業で習ったであろう「弥生式土器」。その優品が集うレアな展覧会『弥生の美』が、「兵庫陶芸美術館」(兵庫県篠山市)で3月10日からおこなわれます。
紀元前10世紀頃から紀元後3世紀頃までとされる弥生時代。その存在が明らかになったのは、明治17年(1884)に東京の向ヶ岡弥生町(現・文京区弥生)で発見された球形の土器がきっかけでした。その土器は、明治10年(1877)にエドワード・S・モースによって発見された縄文土器とは異なる特徴を持っており、発見場所の地名から「弥生式土器」と呼ばれるようになりました。そしてこの土器が用いられた時代や文化を、「弥生時代」 「弥生文化」と呼んでいます。

弥生式土器は、縄文土器より薄手で硬く、明るい褐色をしています。また、躍動的なデザインの縄文土器に対し、機能性に優れたシンプルな造形と洗練された意匠を持っています。今から約2400年前(3000年前とも)に稲作が大陸からもたらされ、それとともに青銅器や鉄器が伝わると、人々の生活や社会が一変し、弥生式土器も用途に合わせた多様性や、地域ごとの特色を持つようになりました。
この展覧会では、北は北海道から南は佐賀県まで、全国各地の遺跡から出土した弥生式土器の中から約160点を精選。その造形や意匠を美術的な視点から紹介します。展示品のなかには、先に記した弥生式土器第1号をはじめとする国指定重要文化財31点など有名な土器が多数含まれおり、弥生式土器の魅力を知る絶好の機会となるでしょう。料金は一般1000円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『弥生の美-土器に宿る造形と意匠-』
期間:2018年3月10日(土)~5月27日(日)※月曜休(4/30開館、5/1休館)
時間:10:00~18:00(4/29〜5/5は、~19:00)※入館は閉館30分前まで
会場:兵庫陶芸美術館(兵庫県篠山市上立杭4)
料金:一般1000円、大学生800円、高校生以下無料
電話:079-597-3961
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪・関西万博の注目ニュースまとめ【2025年最新版】
2025.4.14 13:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.4.10 11:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.4.10 11:00 -
ホテルで贅沢に…大阪アフタヌーンティー2025年完全版
2025.4.10 11:00 -
大阪土産に悩んだら…これだ!駅近で買える人気5選[PR]
2025.4.9 07:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2025年最新版
2025.4.2 19:30 -
春は桜も!ガイドブックにもない、淡路島秘境ツアー[PR]
2025.4.2 07:00 -
テンプル大学、学生たちの京都生活。【PR】
2025.4.1 11:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2025最新版
2025.3.31 16:45 -
坂本龍馬の生家跡・ホテル南水、ラグジュアリーに改装[PR]
2025.3.30 07:00 -
万博迫る!大阪2カ所でオランダパビリオンお披露目[PR]
2025.3.29 18:30 -
ワインのような日本酒? 高知県に期待の新蔵が誕生[PR]
2025.3.29 07:00 -
大阪でなぜ?KITTE高知ショップ、意外な売れ筋[PR]
2025.3.28 07:00 -
2025年は開業ラッシュ!大阪・梅田の新商業施設まとめ
2025.3.27 12:00 -
梅田、新施設ラッシュ! うめきたダンジョン攻略法[PR]
2025.3.26 07:00 -
華やかスイーツ!京都のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.3.24 10:00 -
梅田で体験…贅沢食材食べ放題×いちごヌン茶が合体[PR]
2025.3.17 17:00 -
華やかスイーツ!神戸のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.3.7 14:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年上半期の運勢は?
2024.12.29 20:00 -
京都や滋賀も舞台に…『光る君へ』年末年始に振りかえろう
2024.12.27 13:30 -
【大阪】梅田で忘年会&飲み会!大人数OKなおすすめ店12選
2024.12.10 11:00