台湾の茶藝館、京都で教室とギャラリー

2018.3.11 08:00

襖や土壁など空間は和ながら、しつらえは台湾スタイルに。取り合わせの妙を感じる茶席

(写真7枚)

台北の人気茶藝館「小慢(シャオマン)」が、中国茶の教室とギャラリーを京都の出町柳駅近くの閑静な住宅街に2月26日オープン。東京では教室を開催しているものの、日本でお店を構えるのは初めて。

「台北の店を開いて10年、台湾茶を通して暮らしの中に宿る美しさを提案し続けてきました。京都という異なる空間で表現をしてみたいと思っています」と、オーナーの小慢さん。職人や作家と相談し、約2年かけてリノベーションしたという築80年の町家は、日本の伝統の中に小慢さんのセンスを取り入れた空間に。1階がギャラリー、2階が教室や茶会をおこなうスペースとなっている。

無農薬無肥料の自然生態茶。玉露並に値段は張るが味は格別。購入後数年寝かせて飲んだり、ワインのような楽しみ方もできる。30g 3000円〜
無農薬無肥料の自然生態茶。玉露並に値段は張るが味は格別。購入後数年寝かせて飲んだり、ワインのような楽しみ方もできる。30g 3000円〜

「茶藝は暮らしのなかにあるもの。きれいな所作でお茶をいれ、香りを感じ、お茶を飲む。それだけで気持ちがリラックスでき、暮らしも人も美しくなれます」と、小慢さんが提案する『茶藝』のファンは多く、台湾の本店へ通う日本人も。今後は、2カ月に1度は来京し、教室と茶会をおこなう(次回の茶会は4/3、4/4、教室は5月から予定)。

4月26日まで開催中の『茶道具展示會』。今回の企画のために、作家が手掛けたものが並ぶ
4月26日まで開催中の『茶道具展示會』。今回の企画のために、作家が手掛けたものが並ぶ

日本の作家とのつながりも深く、1階のギャラリーでは、安藤雅信や辻和美、三谷龍二をはじめ、13名の作家による中国茶の道具展『茶道具展示會』を開催中(~4/26)。今後は、台湾や中国、日本を織り交ぜ、暮らしにまつわる企画展をおこなう予定。また、小慢さんが産地で買い付けた、台湾や中国でも珍しい無農薬無肥料の自然生態茶をこちらで購入できるのも貴重なのでお見逃しなく。

取材・文/天野準子

「京都小慢(きょうとしゃおまん)」

2018年2月26日(月)オープン
住所:京都市上京区幸神町313
営業:12:00~18:00・金土日月のみ営業
メール:xiaoman.kyoto〇gmail.com(〇は@マークに)

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