ホテルの客室で、日本の工芸作家を紹介

2018.3.17 09:00

ホテルの客室を使って工芸作品を展示、写真は224号室

(写真10枚)

客室、ロビー、レストランを会場に、日本の工芸作家が作品を展示販売するイベント『DIALOGUE テーマ「旅と工芸」』が、「ホテル カンラ 京都」(京都市下京区)で3月17日・18日に開催。その内覧会が16日に、関係者に向けて公開された。

今回の企画は、「工芸を未来志向のものづくりへ」をコンセプトとするプロジェクト『KOUGEI NOW (コウゲイ ナウ)』の一環。テーマでもある「旅」の拠点であるホテルで、「DIALOGUE(対話)」するために、各部屋には作家や担当者が滞在。技術や作品への思いについて話を聞くことができる。

ロビーでは制作実演も、日によって変わる
ロビーでは制作実演も、日によって変わる

敷居が高そうに見える高級なものを日常品として提案したり、気軽に見えるものがアートへと昇華したものなど、工芸に対しての作家それぞれの思いが見えてくる内容に。例えば、わら細工でアクセサリーを作る「花背WARA」の藤井桃子さんは、稲作から手掛けており「わら細工の文化に興味を持って大学時代から習いはじめました。エリアによって技が違うので今も各地で学びながら、アートに近い感覚で楽しんでもらえたらと思っています」と説明。

作品によって、わらの色味も使い分けた「花背WARA」
作品によって、わらの色味も使い分けた「花背WARA」

ほかにも、お香の老舗「薫玉堂」が時代をイメージして作ったキャンドル、インテリアとして提案する「京都甲冑」の甲冑、手描友禅染の工房「池内友禅」が、伝統柄や技法を駆使して作るモダンな財布などの小物など、工芸の新しい一面とともに、手作りならではの美しさを堪能できる。展示方法もさまざまで、ベッド、バスルーム、テレビの上など、ひと部屋ごとに異なる印象に。時間は朝11時から夕方6時(18日は夕方5時まで)、入場無料。

『“DIALOGUE” テーマ「旅と工芸」』

日時:2018年3月17日(土)・11:00〜18:00、18日(日)・11:00〜17:00
会場:ホテル カンラ 京都(京都市下京区烏丸通六条下ル北町190)
料金:入場無料

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