吉田鋼太郎「男盛りの色気だせるか?」

2018.3.30 10:00

言葉の力が浮き彫りになる作品。「これを観て、文章で気持ちを伝えてみようと思っていただけたら」と吉田

(写真2枚)

日本を代表するシェイクスピア俳優であり、その迫力ある演技は映像の分野でも注目を集める吉田鋼太郎。次回主演舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』の会見が大阪市内でおこなわれ、その意気込みを語った。

『シラノ〜』は、知性も武力も恵まれているが、大きな鼻にコンプレックスを抱く兵士・シラノ(吉田)の切ない恋を描いた、フランスの名作戯曲。彼が思いを寄せるロクサーヌ(黒木瞳)と、彼女と相思相愛のクリスチャン(大野拓朗と白洲迅のWキャスト)の仲を取り持つため、クリスチャンの代わりに美しい愛の言葉をつづっていく。

「自分に自信がないから、女性に自分を売り込めないという悲しさは、男性に共通するのではないでしょうか。古典とはいえ、恋が一筋縄でいかない所や、人に思いを伝えることの難しさは、今の人にも共感してもらえるのでは。ぜひ男性の方にも観てもらいたいです」。

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来年で還暦を迎える吉田だが、その直前にシラノを演じるのは「よくぞこの時期に、この作品が来たと思った」と言う。「おそらくシラノは40代で、バリバリの男盛りの活力と色気がある。それを60歳前の自分に出せるのか? というのが、一番不安(笑)。でも、まだ舞台の上でがんばれるか、暴れられるかというのを試す意味でも、自分にとって記念になる作品にしたい」と意気込む。

「出演シーンが多い上、チャンバラもあるので、体力がもつか?」と還暦を前に自分を試すという
「出演シーンが多い上、チャンバラもあるので、体力がもつか?」と還暦を前に自分を試すという

黒木とは舞台初共演となるが、ドラマでは共演したことがあり、「僕がアドリブを入れるとその倍ぐらい返して下さって、すごく盛り上がったんです。とても素敵な方で、舞台でご一緒できることが本当に楽しみ」と、その期待を語った。5月の東京公演を経て、大阪公演は6月8日~10日に、「兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール」(兵庫県西宮市)にて。チケットは12500円で発売中。

取材・文・写真/吉永美和子

舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』

日程:2018年6月8日(金)〜10日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:12500円(全席指定)
電話:06-6377-3888(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)

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