関西で楽しむ、桜の名所(京都編)

2018.3.28 21:00

【関西各地の桜の名所をご紹介 京都編2】

●世界遺産の約4万坪の境内が桜一色に
清水寺(京都市東山区)


※本堂は屋根の改修工事中
■例年の桜最盛期 4月上旬
市内が一望できる国宝の本堂「清水の舞台」や「音羽の滝」などで有名な寺の春。約1000本という境内の桜はソメイヨシノが中心で、「清水の舞台」から桜越しに見下ろす景色や、奥の院から眺める本堂も絶景だ。4月8日までおこなわれる夜のライトアップでは、欄漫と咲き誇る多数の桜と堂塔が浮かび上がり、いっそう厳かな雰囲気に。(京都市東山区清水1-294/大人400円、小・中学生200円)

●枯山水の白砂の庭を彩る桜に魅せられて
高台寺(京都市東山区)


■例年の桜最盛期 4月上旬
豊臣秀吉の正室ねねが開創した臨済宗の禅寺。開山堂を中心に東の「臥龍池」、西の「偃月池」と広がる池泉回遊式庭園は、小堀遠州作と伝えられる傑作。春は方丈前庭「波心庭」の白砂とシダレザクラのピンクのコントラストの美が特に有名だ。5月6日までにおこなわれるライトアップの満開時は格別で、国名勝指定の北庭が人気の「圓徳院」と合わせて訪れたい。(京都市東山区高台寺下河原町526/大人600円、中高生250円)

●風雅な「祇園の夜桜」鑑賞は格別
円山公園(京都市東山区)


■例年の桜最盛期 3月下旬~4月上旬
国の名勝にも指定されている「円山公園」。ソメイヨシノ、シダレサクラ、ヤマザクラなど約680本の桜が園内のあちこちに点在する。この時期にぜひ見ておきたいのが、公園のほぼ中央にあるシダレザクラ。「祇園の夜桜」として広く知られるこの桜は、投光器でライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂う。 (京都市東山区円山町ほか)

●池泉回遊式庭園に咲く美桜
天龍寺(京都市右京区)


■例年の桜最盛期 4月上旬
嵐山と亀山・小倉山を借景に取り込んだ曹源池庭園が見どころ。この池泉回遊式庭園には、2枚の巨岩を立てた龍門の滝や禅寺ならではの石組などがあり、池の周りを巡りながら四季の彩りを伽藍とともに眺めたり、大方丈の廊下から鴨居と柱を額縁に見立てて楽しんだりと、様々なアングルで楽しめることも魅力。庫裏内にある大衝立の達磨図や法堂の天井に描かれた雲龍図は、どちらも迫力満点。(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68/大人500円、小・中学生300円)

●謎多き白砂と桜のコントラスト
龍安寺(京都市右京区)


■例年の桜最盛期 3月下旬~4月中旬
宝徳2年(1450)に細川勝元によって創建された禅寺。境内の3分の1を占める鏡容地の周りでは水面に桜が映るなど、春だけの優美な姿をひと目見ておきたい。また、大小15個の石が配置された枯山水も有名。(京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13/大人500円、小・中学生300円)

●歌枕としても親しまれる景勝地
嵐山公園(京都市右京区)


■例年の桜最盛期 3月下旬~4月上旬
桂川にかかる渡月橋を中心に、桜の景勝地として名高い嵐山。こちらの桜は後嵯峨上皇が亀山殿造営の際に吉野から移したといわれ、ヤマザクラやソメイヨシノなど約1500本が咲く。中之島地区は桂川の流れや渡月橋、山々も見渡せる場所で、満開時には山全体が緑と桜の薄紅色のコントラストに。(京都市右京区嵯峨)

●江戸時代から愛される御室桜
仁和寺(京都市右京区)


■例年の桜最盛期 4月上旬~中旬
宇多天皇創建による門跡寺院で、世界遺産でもある名刹。金堂前のソメイヨシノ、鐘楼前のシダレザクラなど競うように咲き誇る桜のなかでも、有名なのが中門内のオムロザクラ(御室桜)。遅咲きの里桜で、背高が低く、色も濃いことが特徴。古くは江戸時代から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われている。お多福桜とも呼ばれる、国の名勝である。(京都市右京区御室大内/大人500円、小・中学生300円)

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