関西で楽しむ、桜の名所(大阪編)

2018.3.30 16:00

古くは『万葉集』に登場し、その後も歌に詠まれるなど、古来より多くの人に愛されてきた桜。そんな桜の下で宴を交わす『花見』は、元は貴族の遊びのひとつ。庶民に定着したのは、江戸染井の植木屋が移植・栽培が容易で生長な品種・ソメイヨシノを各地に普及させた江戸時代以降なんだとか。大阪の桜の名所6カ所をピックアップしました。

【関西各地の桜の名所をご紹介 大阪編】

●『桜の通り抜け』は大阪の春の風物詩「造幣局」(大阪市北区)

■例年の桜最盛期 4月中旬
■桜の通り抜け=4月11日〜17日・10:00~21:00(土、日曜は9:00~)
日本全国で使われる硬貨を製造している「造幣局」。1883 (明治16)年以来続く「造幣局」の『桜の通り抜け』は、4月中旬頃から1週間限定で公開される大阪の春の風物詩です。南門から北門にかけて、約560メートルもの距離には、ベニテマリやヨウロウザクラなどの珍種が咲き乱れ、より一層きれいに咲き誇ります。(大阪市北区天満1-1-79/入場無料)

●都会のオアシスに咲く圧巻の桜「大阪城公園」(大阪市中央区)

■例年の桜最盛期 4月上旬
秀吉時代の面影をしのばせる桃山建築の様式を取り入れた天守閣をランドマークとする公園。総面積105.6ヘクタールの広大な園内各所で、ソメイヨシノを中心とした約3000本もの桜が一斉に咲く。西の丸庭園は、毎年大勢の花見客で賑わい、観桜ナイター(有料)も実施される。(大阪市中央区大阪城/入園無料 ※一部施設除く)

●清流のせせらぎとともに春を感じる「摂津峡公園」(高槻市)

■例年の桜最盛期 4月上旬
古くから「摂津耶馬渓(やばけい)」の名でも呼ばれ、約4キロメートルにわたって数々の奇岩が続く北摂随一の景勝地。春にはその南側の広場を中心に約3000本もの桜が咲き、自然豊かな渓谷に映える様も美しい。清流のせせらぎを耳にしながら、季節折々の散策を楽しもう。(高槻市塚脇5-3-4/入園無料)

●まるで絵画のような全山の絶景「勝尾寺」(箕面市)

■例年の桜最盛期:4月上旬~4月下旬
大阪の都心から車で約30分。「勝運の寺」として知られ、全国各地より「勝尾寺の運気」を求める参拝客が後を絶たない。春は3月下旬から緋寒桜、サトザクラ、ヤマザクラ、八重桜など多種多様な桜が山を染め、中には珍しい黄色の花びらをつける桜もあるとか。満開ともなれば薄紅色の花に埋め尽くされる山門横のシダレザクラも必見。(箕面市勝尾寺/拝観料=大人400円、小・中学生300円)

●桜のトンネルが山道にあらわれる「五月山公園」(池田市)

■例年の桜最盛期 4月上旬
池田市のシンボルとも言える五月山公園は、府内有数の桜の名所。標高約315メートルの公園の入口から山頂の展望台まで、多数の桜が至るところで咲き誇ります。五月山を登りながら歩く道中では桜のトンネルが、ドライブウェイからは猪名川の清流に映る桜が鑑賞できる。また、五月山公園では『池田五月山さくらまつり』や、紅葉大橋付近で提灯が照らす『夜桜』などのイベントも開催。(池田市綾羽2-5-33/入園無料)

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