木造駅舎・浜寺公園駅、カフェで復活

2018.4.18 06:00

あいにくの雨のなか、式典がおこなわれた旧駅舎(15日、浜寺公園駅旧駅舎)

(写真5枚)

明治40年建設で、現存する最古級の木造駅舎だった南海電鉄「浜寺公園駅」(堺市西区)。南海本線の連続立体交差事業のため仮設場所に移動した建物が15日、カフェ&ギャラリーとして復活した。

「東京駅」や「中之島中央公会堂」など、数々の重要文化財を手掛けた辰野金吾が初めて手掛けた駅舎で、日本の近代建築のなかでもその価値が高く評価されている旧駅舎。昨年11月より、建物を解体せずに移動させる「曳家(ひきや)」が実施され、元の場所から30メートルほど西側前方に移動した。

カフェ・ライブラリーの内観。市の図書館や寄贈書が置かれ貸し出しもおこなう予定
カフェ・ライブラリーの内観。市の図書館や寄贈書が置かれ貸し出しもおこなう予定

今後は、高架工事が完成する2028年頃までこの場所で保存活用。特等客用の待合室だった南棟は、高い天井やシャンデリア、壁付けの暖炉など、格調の高い応接間の雰囲気のままギャラリーとして活用され、駅務室だった北棟は内装を一新し、カフェとライブラリーとなる。

中央通路はイベント・ホールとして、今後さまざまな行事を予定。カフェの営業は、朝10時から夕方4時まで、火曜定休。メニューはコーヒーや紅茶などのドリンク各300円、トーストセット400円、ケーキセット500円など。

「浜寺公園駅旧駅舎」

2018年4月15日(日)オープン
住所:堺市西区浜寺公園町2-232
営業:10:00〜17:00 ※火曜休
電話:072-267-1230(NPO法人 浜寺公園駅舎保存活用の会)

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