黒い三谷幸喜と評された舞台、関西初

2018.4.19 13:00

『自己紹介読本』チラシイメージ

(写真1枚)

ソフトバンク『白戸家 「予想外な家族」』シリーズなど数々のCMを手がけ、最近は稲垣吾郎&草彅剛&香取慎吾の映画『クソ野郎と美しき世界』に脚本・監督の1人として参加した、CMディレクター・映像作家の山内ケンジ。「黒い三谷幸喜」と評されるなど劇作家・演出家としても高く評価されている彼が、自身主宰の演劇ユニット「城山羊の会」で、初の関西公演をおこなう。

「演劇界の芥川賞」と言われる『第59回岸田國士戯曲賞』を受賞し、当時選考委員だった松尾スズキに「黒い三谷幸喜のようなイメージ」と評された山内の戯曲。その言葉通り彼の作る舞台は、人間のちょっとしたズレや妄想から生まれる笑いにあふれている。しかしふと気がつくとそのズレが、怖いほど常識から逸脱していき、最後には思わぬ場所に置いていかれた気分となるのだ。一見ほのぼのとしているけど、実はキャラ設定や世界観が結構ぶっ飛んでいる白戸家のCMにも、少し通じる所があるだろう。

関西初上演は、代表作『自己紹介読本』の再演。待ち合わせをしている女性が、突然見知らぬ男性から自己紹介されたのをきっかけに、おかしな人間関係に巻き込まれていく・・・という、山内の持ち味が最大限に生かされた会話劇だ。今まで映像でしか体験できなかった、その奇妙なユーモアの世界に直に触れてみよう。4月17日からの東京公演を経て、大阪は4月27~29日に「ABCホール」(大阪市福島区)にて。チケットは4800円。

文/吉永美和子

『自己紹介読本』

日程:2018年4月27日(金)〜29日(日)
会場:ABCホール(大阪市福島区福島1-1-30)
料金:4800円(全席指定)
電話:0570-200-888

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