女優・阿部純子「私の考えている映画作りを全部覆された」
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現代の名匠・白石和彌監督が、かつて『仁義なき戦い』シリーズで日本中を熱狂させた「東映映画」の復活をかけて挑んだ『孤狼の血』。その、血湧き肉躍る昭和の男たちの熱き物語には、主人公・大上を演じる役所広司をはじめ、松坂桃李、真木よう子、中村獅童、竹野内豊、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介という錚々たる面々がラインアップ。そんななか、数少ない女性キャストとして名を連ね、好演を見せているのが、大阪出身の新進気鋭の女優・阿部純子だ。そんな彼女にインタビューした。
写真/吉岡早百合
「私はなんてラッキーなんだって」(阿部純子)
──12月に広島でおこなわれた制作発表会見には、主演の役所さん、白石監督、原作者の柚月裕子さんとともに出席されていましたね。
ちょっと思い出させないでください(苦笑)。ホントに緊張してしまって。こんなに素敵な方々と一緒に会見に参加させていただいて、うれしい反面、どうにか足を引っ張らないようにしようと一生懸命だったので。
──映画を観た人にとって、阿部さんの同席に異議を唱える人はいないと思いますよ。
ありがとうございます。今回、脚本を読んで、映画作りに対するものすごい熱を感じたので、この作品に参加できるとオーディションで聞いたときは、「全力で頑張ろう!」って。なので、撮影は大変というよりも、私を信じてくださっている監督に対して、もっと応えたいと。白石監督の作品に出演できたことが、なによりうれしかったです。
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──白石作品に出たかった、と。
以前から白石監督の作品は拝見していて、大好きだったんです。長編デビュー作の『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(2010年)から拝見していて、「ぜひ出たい!」って、ずっとずっと思っていたんですけど、まさかこのタイミングで、この作品に出ることができて、私はなんてラッキーなんだって思いました。
──その前に、阿部さんについて少し遡れればと思うんですが。小学生のときにスカウトされて、2010年に映画『リアル鬼ごっこ2』に出演、2014年には河瀬直美監督の『2つ目の窓』で主演。数々の映画祭で主演女優賞を獲得しています。
そうですね。
──で、その後、ニューヨーク大学演劇科に留学して、2015年に帰国してからは、改名して芸能活動を再開。この一連の経緯をお聞きできれば。
私がちょうど21歳になったときに、ニューヨークへ留学に行くことに決めたんですね。その前に出演した『2つ目の窓』という河瀬直美監督の作品で、いろんな国の映画祭に参加させていただいて。そのとき、もっと自分の世界を広げたいって思ったんです。それで、周囲の方に相談してみると、「留学とかいいんじゃない?」と後押しをしていただいて。それで、21歳のとき、夏から1年間行きました。
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──留学したことで、女優として変わりました?
ニューヨーク大学では、声の出し方だったり、コンテンポラリーダンスだったり、あと、アドリブで即興劇を作ったりとか、いろんな演劇論を学びました。そのなかで、作品を作ること以前に、お芝居が好きなんだと気づいて。それに、英語が話せると、ほかの国の方とも作品を作るチャンスが増えるんだってことにも。それだけでなく、たくさんの人たちの想いが詰め込まれて作られる映画、それに関わることの重みを感じるきっかけにもなりました。
──河瀬監督は映画作りにストイックであると同時に、役者にとって目覚めるものも大きいとよく言われます。その影響もありましたか?
私自身、ほかの監督の作品にたくさん出てるわけではないのでわからないんですけど、河瀬組は特に自分自身を作品に映し出すスタイルなので、愛情深くもあり、自分自身に降りかかるものもたくさんあります。役者どうこう以上に、人生に対して大切なことを教えてくださる監督でした。
──それが、ニューヨークへの留学に繋がっていくと。
そうですね。当時は混乱していましたけど、そういった部分があるから女優を続けられているのかなと思っています。私はいちばん最初にお芝居したのが映画ですし、なにより映画作りが好きというのが根本にあるので、その気持ちを持ち続けて、作品のために自分ができることを増やしていきたい、自分自身をもっと磨かなきゃと思っています。
──なるほど。そんななか、朝ドラ『とと姉ちゃん』(2016年)でヒロイン(高畑充希)の友人・中田綾役を射止め、そして、念願の白石作品への出演が決まったわけですが、まずは率直な感想をお聞きできれば。
私が大好きな映画に出ている俳優さんばかりなので、役所広司さんも真木よう子さんもそうですし、とにかくお会いできるのがすごく楽しみで(笑)。そのなかでお芝居させていただくと、役所さんの本当のすごさを改めて感じられて、贅沢な時間でした。
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