進化し続ける3ピース・凜として時雨

2018.5.4 18:00

凜として時雨(左から345、ピエール中野、TK)

(写真1枚)

約4年10カ月ぶりとなるアルバム『#5』のリリースツアーを現在全国で開催中の、スリーピースロックバンド・凛として時雨。追加公演として、6月1日に「フェスティバルホール」(大阪市北区)にてライブをおこなう。

2002年に地元埼玉で結成、2005年に自身の立ち上げたレーベルより、1stアルバム『#4』をリリース。轟音ギターサウンドにエッジイな男女ハイトーン・ボイスが重なるサディスティックなサウンドと、圧倒的演奏力、「殺」「刺」「消」「死」といった攻撃的なセンテンスが連なる唯一無比の歌世界で、邦楽ロックファンに大きな衝撃を与えた彼ら。

その後もリリースとライブを重ねるごとに中毒者を増やし続け、2008年12月にシングル『moment A rhythm』でメジャーデビュー。海外でのツアーや日本武道館の単独公演を成功させるなど、先鋭的な音楽性はそのままに不動のポジションを確立するに至った。

近年はボーカル&ギターのTKがソロとして、「TK from 凛として時雨」名義で勢力的なリリース&ライブ活動をおこない、アニメ『東京喰種トーキョーグール』のオープニングテーマなどを手がけたことで中高生の新たなファン層を獲得(今年10月には東京&大阪でACIDMANとの対バンライブも決定)。

ドラムのピエール中野はソロ名義でCDをリリース、ももいろクローバーZや星野源、でんぱ組.incなど、ほかのアーティストとのコラボを積極的におこなうほか、アイドル好きとしてバラエティ番組に出演するなど、ドラマーの枠にとらわれない独自の活動を展開。

ベースの345もgeek sleep sheep、ti−ti.uuといったユニットで活動するなど、個々のソロ活動も充実しており、そのフィードバックによって、凛として時雨というバンドも常にスリリングであり続けているという幸福な相乗効果を生み出している。

今年2月にはデビューアルバム『#4』の初期衝動と同時にテクニカルな新境地を感じさせるアルバム『#5』をリリース。今回のライブはそのリリースツアーの追加公演となる。今どき希有な精巧に作り込まれたアルバムでもある『#5』の楽曲がライブで果たしてどのように再現されるのか? 結成15周年を迎え、さらに進化し続ける彼らの「今」をお見逃しなく。チケットは各プレイガイドで発売中。

文/井口啓子

『凛として時雨 Tour 2018 “Five For You” ~Vacuum The Hall Edition~』

日時:2018年6月1日(金)・19:15〜
会場:フェスティバルホール(大阪市北区中之島2-3-18)
料金:5400円(全席指定)
電話:06-6357-3666(清水音泉・平日12:00~17:00)

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