ブルーナのデザインワークに迫る展覧会

2018.5.14 06:00

BLACK BEAR © copyright: Dick Bruna

(写真4枚)

世界的なベストセラー絵本『ミッフィー』(うさこちゃん)シリーズで知られる、オランダ人の絵本作家ディック・ブルーナ。グラフィックデザイナーとしての顔ももつブルーナの作品に共通する「シンプル」にスポットを当てた展覧会が「伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター」(兵庫県伊丹市)で6月16日より開催される。

 

2017年2月に惜しまれつつ亡くなったディック・ブルーナは、日本でも1964年に絵本『ちいさなうさこちゃん』(福音館書店)が翻訳出版されて以来、幅広い世代に愛されている。ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」など温かみのある作品を数多く残した。

『遠くから来た男』ペーパーバック 1958年 © Dick Bruna
『遠くから来た男』ペーパーバック 1958年  © Dick Bruna

本展では200冊を超えるペーパーバック、約40点のデザイン原画やスケッチ、ミッフィーやボリスなどの絵本原画30点にポスターの複製などを加えた約500点を展示。ブルーナ作品の特徴である、余分なものを極力削ぎ落としつつ、独自のユーモアや情感を織り込んだシンプルなデザインの正体に迫る。

『こいぬのくんくん』より 絵本 1969年 © Mercis bv
『こいぬのくんくん』より 絵本 1969年   © Mercis bv

また、「シンプルの明日」というテーマで、日本のデザイン界で活躍する気鋭の4組(KIGI/groovisions/中村至男/ミントデザインズ)が、グラフィック、プロダクト、ファッションという各々のジャンルで、ブルーナ作品からインスピレーションを受けた新作も展示。期間は7月29日(日)まで、料金は一般700円ほか。

『シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン』展

期間:2018年6月16日(土)~7月29日(日)※月曜休(7/17は休館)
時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで 
会場:伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター(兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20)
料金:一般700円、大高生350円、中小生150円 
電話:072-772-7447

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