コンセプト控えめ、京都にVR体験カフェ

2018.5.18 11:00

「若い女性をターゲットにした」というスタイリッシュで広々とした店内

(写真6枚)

京都のゲーム会社が16日、VR(バーチャルリアリティー=仮想現実)を体験できるカフェ『THE VR ROOM KYOTO』(京都市中京区)をオープン。しかし意外にも、店のコンセプトは「VRを押し出さないカフェ」だという。

同店を運営するゲーム会社「クラウドクリエイティブスタジオ」の秦泉寺章夫(じんせんじあきお)社長は、「VRを広く知ってもらうのが目的ですが、VRを謳うと、それに興味のある人ばかり集まる。VRって何?という人にこそ知ってほしくて、気軽に入りやすいカフェ空間を作りました。カフェだけの利用も大歓迎です」と話す。

本業がゲームクリエイターであるにもかかわらず、カフェの店長も兼任する秦泉寺社長。オープンに向けてバリスタの資格を取り、ラテアートも習得、リサーチのためにコーヒーを1日20杯も飲むことがあったという。「若い女性から支持されるように本物を提供したい」と、ケーキなどもすべてオリジナルだ。

簡易版のVRを体験。ゴーグル内(右)ではビル屋上からせり出す板上を歩いており、足取りが心もとない
簡易版のVRを体験。ゴーグル内(右)ではビル屋上からせり出す板上を歩いており、足取りが心もとない

カフェの奥にある専用スペースにVRの機材を設置。スパイに扮してパズルを解き進める『脱出大作戦!~豪華客船から宝石を奪え!~』や、猟奇殺人鬼が仕掛けたトラップを解除していく『DEATH・GAME1&2』など、同社が開発したゲームを体験できる。

「VRは、現実ではありえない体験ができるのが魅力。誰もがスマホをもつような感覚で、一般に広まれば」と秦泉寺社長。営業時間は朝11時から夜11時まで、1ドリンク(350円〜)注文につき10〜15分のVRプログラムを無料体験でき、VRのみの場合は1回500円。

取材・文・写真/合楽仁美

「THE VR ROOM KYOTO」

住所:京都市中京区南車屋町280
時間:11:00~23:00(LO22:30)
電話:075-600-9000

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