阪神の挑戦、若い女性へもアプローチ

2018.6.2 12:00

7階のテラスエリアにある、ライブキッチン

(写真4枚)

百貨店「阪神梅田本店」(大阪市北区)の第一期棟が6月1日にオープン。これまでの阪神らしさは堅持しつつも、従来の層だけでなく30・40代の女性客にもアプローチしていくための新しさが感じられるように。

まず目を引くのが、2〜7階の約1/4をしめる「テラス」エリア。窓際で自然光が差し込み、開放的で居心地のよい、今までにないような空間に。毎月テーマを変更し、各フロアごとのイベントスペースに週替わりでショップが登場。7階のライブキッチンでは専任スタッフや料理家が目の前でレッスン(定員8名、参加費は内容により異なる)。単なるデモンストレーションではなく、参加型のスタイルを提案していく。

また、これまでの催事で培ったノウハウなども随所に活用。広報担当者が、「想像以上に評判がよかった『ポートランドフェア』では、30〜40代の女性から、黒板にチョーク書きなどクラフト感があるディスプレイなどが喜ばれました。そのときのアイデアを参照した『案内ボード』などを設置しています」と言うように、気軽で親しみやすい空間にこだわっている。

フロアを紹介するボード、女性好みなデザインに
フロアを紹介するボード、女性好みなデザインに

さらに、関西の人気女性誌『SAVVY』とコラボした骨董品のコーナーでは、同誌で活躍するスタイリスト・東ゆうなさんがディスプレイを担当。従来の百貨店のイメージ=「高級品」ではなく、商品の見せ方も「カジュアルさ」を重視した阪神百貨店の挑戦は、まだまだ始まったばかり。2021年秋のグランドオープンの頃には、デパ地下だけでない「阪神梅田本店」の新しい姿を見ることができるだろう。

女性誌『SAVVY』とコラボした「こっとう」エリア(6月12日まで)。スタイリストによるディスプレイも
女性誌『SAVVY』とコラボした「こっとう」エリア(6月12日まで)。スタイリストによるディスプレイも

 

「阪神梅田本店」

2018年6月1日(金)第一期棟オープン
住所:大阪市北区梅田1-13-13
※営業時間はフロア、曜日により異なる(詳しくは公式サイトにて)
電話:06-6345-1201

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