中田秀夫監督「藤山寛美に傾倒していた」

2018.6.10 17:00

メガホンをとった映画『終わった人』の舞台挨拶に登場した中田秀夫監督(10日・大阪市内)

(写真2枚)

内館牧子による同名小説を映画化した『終わった人』。その舞台挨拶が10日、大阪で映画館でおこなわれ、主演の舘ひろしとメガホンをとった中田秀夫監督が登場した。

1998年の映画『リング』が大ヒットし、ジャパニーズホラーブームの火付け役となった中田監督。本作では、東大卒で大手銀行に就職するも、エリートコースから外れ、出向先で定年を迎えた男の「第二の人生」をハートフルなコメディとして描いている。

「ホラーのイメージが強いんですけど、吉本や松竹の新喜劇を観ながら、藤山寛美さんに傾倒していた子どもだったので、こういう作品を撮れてホントに光栄に思っております」と挨拶した中田監督。そして、自ら企画して映画会社に持ち込んだ、念願の企画だったと明かした。

映画『終わった人』の舞台挨拶にて、主演の舘ひろし(左)と中田秀夫監督(10日・大阪市内)

「自分から提案しておきながら、すごく怖かったんですよね。演出の問題もあるんですけども、自分の運動神経の悪さが分かっているので。コメディって、藤山寛美さんにしろ、森繁久彌さんにしろ、身体のキレと言葉のキレ、両方なければいけない。舘さんにはそういうセンスがある」と、主演の舘を絶賛した中田監督。同映画は6月9日から公開中。

映画『終わった人』

2018年6月9日(土)公開
監督:中田秀夫
出演:舘ひろし、黒木瞳、広末涼子、ほか
配給:東映

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