インバウンド狙う、大阪城の新ホール

2018.7.5 20:15

MBS,朝日放送、関西テレビ、讀賣テレビ、テレビ大阪ら14社が出資して、実現した今回のプロジェクト

(写真3枚)

2019年2月に開業する、エンタテインメント施設「COOL JAPAN PARK OSAKA(クールジャパンパーク大阪)」(大阪市北区)。7月5日、大阪市内で記者会見がおこなわれ、大阪の吉村洋文市長らが出席し、こけら落とし公演が発表された。

2017年に複合施設「JO-TERRACE OSAKA」と「MIRAIZA OSAKA−JO」、今年は森ノ宮駅周辺の公園内にカフェ、レストランや子ども用の遊び場などを次々とオープン。そして、今回の3つのホールを擁する新施設開業が関連プロジェクトで最後となる予定だ。

「この5年で海外のお客さまも5倍以上、年間1100万人を超えている。この100ヘクタールの公園をそのままにしておくのはもったいない。新しい施設を通じて、大阪の文化・芸能・エンタテインメントを発揮して、今の大阪城公園に足りない滞在性、今の大阪に足りないナイト・エンタテインメントの充実を実現できると思っております」と、期待を寄せる吉村市長。

3つのホールのなかで最大のWWホール
3つのホールのなかで最大のWWホール

同施設のホールは、壁だけでなく床にもプロジェクションマッピングを楽しめる革新的な大ホール「WWホール」(1144席)。その中型版となり、舞台と客席が近い「TTホール」(706席)。そして、ステージと席を自由に設定でき、番組やコンテンツのスタジオ収録・配信も可能な「SSホール」(着席で300席)。この3ホールで、年間50万人の来場を目標としている。

2月のオープニング公演としては、ホールを命名した明石家さんまと岡村隆史が出演する『花の駐在さん』を「TTホール」で1日限りで開催。そして、こけら落とし公演は、インバウンドの観光客を狙う、ノンバーバル・パフォーマンスと映像を合体させた『KEREN』をロングラン上演予定だ。

この脚本演出をつとめるのは、TV番組『笑っていいとも!』などの構成を手掛けたこともある高平哲郎さん。「けれんというのは、歌舞伎用語として、早替わりだとか宙乗りだとか、奇想天外なときに使われますが、もともと正常じゃない、邪道だとか、はったり、ごまかし、そういったところも全部含めて『けれん』。日本の伝統芸能とかを見せる気はまったくなく、ありのままの日本をおもしろおかしくみせたい。素晴らしいステージにしたいと思っていますのでご期待ください」と語った。

『パリ祭』など芝居・ショーの台本執筆もおこなう脚本・演出家の高平哲郎
『パリ祭』など芝居・ショーの台本執筆もおこなう脚本・演出家の高平哲郎

同ステージの振り付けは数々の賞を受賞しているバーヨーク・リー、座頭市のタップ&ストンプシーンに出演したHIDEBOH、殺陣パフォーマンスで世界で活躍する島口哲朗らが担当。映像はカナダのビデオコンテンツクリエイター「Moment Factory(モーメント ファクトリー)」が手掛ける。公演日・料金などの詳細は未定。

「COOL JAPAN PARK OSAKA」

2019年2月オープン予定
住所:大阪市中央区大阪城2

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