リアルな願い溢れる、淀屋橋駅の名物七夕

2018.7.6 17:00

サラリーマンもガチで願い事を書いていく(5日、大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」)

(写真7枚)

7月7日の七夕が間近に迫り、街中でも短冊が吊るされた笹を目にすることが多くなってきた。そんななか、人々の願いや欲望があふれすぎて、もはや笹が見えないと話題になっているのが、大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」改札前に設置された笹だ。

「京阪淀屋橋駅」と乗り換える人々であふれる大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」北改札(駅長室前)で、5年ほど前からCS(カスタマーサティスファクション)活動の一環として始めたという七夕コーナー。吊るされる短冊の数は年々増え、昨年は約4500もの「願い」が集まったという。たまたま通りかかって書く人もいれば、昨年書けなかったからというリベンジ組もちらほら。どこで書いても短冊なんて同じでは?と思うが、名物となっているこの淀屋橋駅で書くことに意味があるらしい(写真を撮っていく人も多い)。

もはや笹が見えないほど!なかにはハングルや中国語で書かれた短冊も
もはや笹が見えないほど!なかにはハングルや中国語で書かれた短冊も

淀屋橋はビジネス街であることからサラリーマンやOLが多く、17時以降は仕事帰りの人々でごった返し、短冊に願いごとを書く人の波は絶えることがない。みんな悩む様子もなく、スラスラと書いていくが、働く人々の願いはリアルなものばかりだ。

「朝起きられますように」「この仕事をやめることができますように」「早く帰りたい」「お尻が治りますように」「貸した5万円返してほしい」といった切実なものから、「昔のように痩せやすい体になれますように」「三億円当たらないかなあ」「今年こそ結婚」「King&Princeのライブ当たりますように」などはOLの心の声が聞こえてくるよう。ほか「今日の晩ごはんがオムライスですように」「ひらパーのキャラクターがもっと愛されますように」などほっこり、クスッとなるものも多く、ほかの人の願い事を拝見するのも楽しい。

淀屋橋駅のほか、御堂筋線では本町駅や天王寺駅、大国町駅などでも笹は設置されており、「みなさん待ってくれていたかのように、初日(1日)からびっくりするくらいの数の短冊が吊るされましたので、昨年の数を上回るんじゃないか。ここ淀屋橋は特に多いですね。サラリーマンやOLさん以外にも、学生さんや高齢者の方、お子さんまで本当に幅広い層の方々が書いてくださっていて、常に短冊を追加している状況です」と、淀屋橋駅の駅員さん。笹は7月7日まで設置され、その後「難波神社」へ奉納される。

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