愛之助の座頭公演、妻・紀香の気づき

2018.8.12 08:00

公演を重ね、「うれしいのは、小学生から似顔絵のお手紙をもらって」と笑みのこぼれる片岡愛之助

(写真3枚)

歌舞伎役者・片岡愛之助が10月、10年以上にわたり座頭を務める『永楽館歌舞伎』を兵庫県の北部に位置する豊岡市で1週間にわたり上演する。

会場は、近畿で現存する最古の舞台小屋「出石永楽館」。平成大改修で復活した同館のこけら落とし公演(2008年)から舞台に立つ愛之助は、「『永楽間歌舞伎』は私のライフワーク。役者としてたくさんの役を学ばせていただき、随分引き出しが増えた。一生やり続けたい」と話す。

また愛之助から、「やっぱり地元の子どもたちに見ていただきたくても、1万いくらっていうのはちょっと厳しいな・・・」との思いから、昨年から市内の小中高校生は3000円で観劇できるように。

中貝宗治市長によると、「(町内の)出石高校から約80人が参加したが、イヤホンガイドをしていないことに(藤原)紀香さんが気づかれた。初めての子どもたちには理解できないところが残ったんじゃないかとご指摘をいただき、今年はガイド必須に」と、妻・紀香のアドバイスがあったという。

左から片岡愛之助、豊岡市の中貝宗治市長(7月5日・大阪市内)
左から片岡愛之助、豊岡市の中貝宗治市長(7月5日・大阪市内)

これら、市の取り組みに対し愛之助は、「子どもたちに観ていただき、歌舞伎のおもしろさを伝えるということが、次の世代につながっていくこと。それを実行していただき、頭が下がりっぱなし」と喜んだ。期間は、10月18日から24日まで。チケットは一般12000円で、9月2日に発売される。

『永楽館歌舞伎』

日程:2018年10月18日(木)〜24日(水)
会場:出石永楽館(兵庫県豊岡市出石町柳17-2)
料金:一般12000円、市内在住の小中高校生3000円
電話:0796-52-5300
チケットは2018年9月2日(日)に発売

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