日本初、大阪に食ビジネスの応援拠点

2018.9.4 12:00

大阪の老舗昆布店「松前屋」が昆布の旨みを伝えるべく出店

(写真5枚)

「食」に特化したビジネス支援施設『OSAKA FOOD LAB(大阪フードラボ)』が、梅田駅と中津駅の間の阪急高架下「阪急中津スクエア」(大阪市北区)にオープン。9月14日から16日に開催されるフードイベント『スモーガスバーグ』でお披露目される。

ニューヨークのブルックリンでは「フードインキュベーター」としてすでに広がっている、食ビジネス支援施設。日本では初の試みとなるが、飲食店の開業を目指す人や新メニューを開発する人などに、キッチン設備付きのトライアルの場を提供する。また、出店に必要な基礎知識から物件探しまで、専門アドバイザーがサポートするサービスもおこなう。

昆布の旨みを気軽にプラスできるスプレー式の「昆布の水塩」を用いた「松前屋」のメニュー

企画運営をおこなう「オフィス・ムスビ」代表取締役の鈴木裕子さんは、「大阪の『やってみなはれ精神』で、食でチャレンジする人を支援したい。チャレンジャーを募集していますので、我こそはと思う方は連絡してください」と意気込む。チャレンジャーは目的に合わせて、キッチン付きコンテナでテスト営業をおこない、6カ月以内の出店を目指す。また、『スモーガスバーグ』などのフードマーケットへの優先出店権が与えられ、いきなり起業するリスクをおかさずに、知識を得て挑戦できるシステムだ。

ゆっくり座って新メニューを体験できるスペース

ニューヨークの『スモーガスバーグ』は、毎週末ブルックリンでおこなわれる、観光客にも人気のフードマーケット。大阪で昨年10月に初開催されたときには、3日間で2万5千人が訪れ、参加店舗のチャレンジメニューは売り切れが続出した。今年も人気店の新開発メニューが登場し、ブルックリンからも3店が出店する。そして、現在「大阪フードラボ」を利用するチャレンジャーの2店も出店。飲食スペースが用意され、来場者は会話を楽しみながら、ここでしか食べられない新しい味を発見できる。入場は無料で、800~1000円前後の料理が用意される予定。

取材・文・写真/太田浩子

『OSAKA FOOD LAB(大阪フードラボ)』

住所:阪急中津スクエア(大阪市北区中津1-1-36)

『OSAKA FOOD LAB(大阪フードラボ)』

『スモーガスバーグ 大阪』
期間:2018年9月14日(金)~9月16日(日)
時間:11:00~21:00(LO20:00)※売り切れ次第終了
会場:阪急中津スクエア(大阪市北区中津1-1-36)
料金:入場無料(飲食は有料)

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