多部未華子、初めて追い詰められた舞台

2018.9.27 22:00

左から多部未華子、大竹しのぶ、段田安則。舞台『出口なし』東京公演より 写真/宮川舞子

(写真1枚)

大竹しのぶ、多部未華子、段田安則の3人芝居・『出口なし』の大阪公演が、27日に開幕。難解と言われるジャン=ポール・サルトルの作品に挑戦する。

原作者は、フランスの哲学者で劇作家のサルトル。東京公演初日のコメントで大竹は、「いつもは台本で読んでいるときよりも、立ち稽古に入ってからのほうがわかってくるものなのですが、今回の作品は稽古が進めば進むほど考えることが多かったですね。『お~い、サルトル!』とか言いながら、稽古場でみんなで笑っていました」と明かした。

また多部は、「実は、稽古でここまで追い詰められた気分になったのも初めてです。それでも、その余裕のなさや苦しさを前向きに味わって楽しんでいる自分がいます。刺激的で得難い感覚を毎日味わっているところです」といい、段田は「初めてのサルトル戯曲は、とても手ごわいものだったのですが、劇中で起こることを自分でも楽しみ、それをお客さまと分かち合えれば・・・」と、3人とも苦戦したようだ。

ただ段田が、「お芝居好きのみなさんにとって、『観たい!面白そう!』と思っていただける組み合わせだと思うんです。僕も含まれているとうれしいですが(笑)」と話すように、8月の下旬から1カ月間おこなわれた東京公演は、3人の相乗効果で連日熱気に包まれた。

関係者が、「サルトルが難しい・・・、なんて誰が言った?というくらい、軽快で笑いもあり、エネルギッシュで素晴らしい80分の短編に仕上がりました。これはすべて役者3人の力! すっごいですよ!」と、熱く語る本舞台。大阪公演は、「サンケイホールブリーゼ」(大阪市)で30日まで上演される。

舞台『出口なし』

日程:2018年9月27日(木)~30日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ(大阪市北区梅田2-4-9)
料金:S席8000円、A席6000円
電話:0570-200-888

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