元チェッカーズ大土井裕二、全国を巡る今

2018.10.6 08:00
(写真6枚)

「まだまだ伸びしろあるんじゃないかって」(大土井裕二)

──デビューから35年という年月が経ちましたが、裕二さんは音楽を使って何かを表現したいという思いが続いているのでしょうか?

俺の場合はね、表現と言うことよりも自分のポテンシャルがどのくらいあるのか、どこまでやれるのか、どういうことができるのか、大土井裕二は。というのをいろいろ試してみたくてやってる。歌もそうで、チェッカーズでは歌ってなくて、ウーとかアーしか言ってないから(笑)。で、50を過ぎて何で歌い出したんだっていうと、「出来るんじゃないか?歌ってみたら」と。

──常にそこを探りながら挑戦していると。

そうそうそう。「折角生まれてきて、どうせ死ぬんだから、その間で出来ることは何だろう」と、そういうことを特に50になったときに考えたのかな。それまではなかなかね。逆に50になってこれを始めたから良かったのかも。あまり早く始めると力が入りすぎて、こんなにユルくはできなかったと思うし。

チェッカーズ時代のレコーディングは、「せーのでやってた。バンドは一緒にやるのが早い」と振り返る
チェッカーズ時代のレコーディングは、「せーのでやってた。バンドは一緒にやるのが早い」と振り返る

──何か答えのようなものって見えてきましたか?

そうだね。やれば意外とできるような気がする。まだまだ伸びしろあるんじゃないかって。

──最後に、タブーな質問ですけど、チェッカーズのメンバーが再度集まるというのは?

現実的に言うとひとり死んでるからね。再結成って話がちょくちょく話題であがってくるけど、俺のなかでは無いなと。あのバンド自体が、集団就職のように出てきて、メンバーチェンジも無く、やりきったバンドだったので。ひとりだけ違って再結成って言うのはまずありえないし、6人でやったとしてもそれは違うバンドだよね。チェッカーズではもうないです。

──確かにファンとしては、そうであってほしいです。

そうだよね。

ソロライブでは、こんなに間近でパフォーマンスを体感。曲間のMCにも大土井のやわらかい人柄がでる 撮影協力:AgehaBase(神戸市中央区)
ソロライブでは、こんなに間近でパフォーマンスを体感。曲間のMCにも大土井のやわらかい人柄がでる 撮影協力:AgehaBase(神戸市中央区)

チェッカーズ時代のクールなユウジ、というイメージからは一転、温和で気さくなオーラをまとった大土井。ライブ会場では、当時熱狂的だったファンも今では落ち着きを見せ、緩いMCと温かいメロディに包まれながら彼のパフォーマンスを楽しんでいるようだ。ブラウン管のなかと外が別世界だったあの時代には考えられない、至近距離でのライブ。ほぼ毎週全国のどこかでおこなわれているので、これからも挑戦し続ける大土井裕二の現在を体験してもらいたい。関西でのソロライブは、神戸で10月8日、大阪で12月14日・16日、京都で12月15日に開催。バンド形式でも、大阪で10月7日、神戸で11月29日におこなわれる。

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