南座ライトアップ「京のランドマークに」

2018.10.16 09:00

ライトアップには最新の機材を使った上で、「建物に合わせて必要なところだけに光が当たるようにカバーをつけるなど工夫しています」という

(写真2枚)

2年9カ月の耐震補強工事を経て新しくなった「京都四條南座」(通称:南座/京都市東山区)で、10月9日よりライトアップが開始。監修した照明デザイナーの石井リーサ明理(あかり)さんが、見どころを紹介した。

石井さんは、5つのポイントがあると言い、「まず、遠くからよく見えるので、存在感を強調するために大屋根を月明かりのような光であてることにしました。次に、日本建築の良さを引き立てるのに破風を強調。さらに柱のラインを強調することで舞台構成を彷彿させるように。また、色は京都らしい落ち着きのある白に。そして環境への配慮でLEDを使いました」と説明した。

石井さんオススメの鑑賞スポットは、「やはり正面は非常に印象的ですが、正面と側面が一緒に見える橋の上だとスケール感がありますね」と話した上で、「真夜中でも存在感があり、新しい京都の夜のランドマークになる。そんなライトアップになればと思っています」と期待した。

「提灯の裏側に照明器具をつけて、櫓、梵天もポイント的に照明をつけて暗いところがないようにしています」と石井さん
「提灯の裏側に照明器具をつけて、櫓、梵天もポイント的に照明をつけて暗いところがないようにしています」と石井さん

大屋根だけは涼しげな白いライトでで一晩中照らされ、「灯明に代表される日本古来の伝統的なやわらかい色を参考にした」という側面の照明は22時まで全点灯、以降は部分点灯になるという。

「京都四條南座」

住所:京都市東山区四条通大和大路西入る中之町198

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