止まらない進化、奈良ラーメン厳選4店

2018.10.26 12:00

「下品なぐらいダシのうまいラーメン屋」の「飛魚(あご)だし熟玉そば」(880円)

(写真8枚)

鶏の旨みを抽出した洗練清湯スープが秀逸な一杯。
「中華そば おしたに」の「醤油そば」(780円)

「中華そば おしたに」の「醤油そば」(780円)

店主・押谷慎治さんの人柄が表れたかのような、緻密で丁寧な仕事を感じる中華そばたち。丸鶏は圧力鍋で微調整しながら清湯に仕上げるなど、今時な技も駆使。「轍」「麺や拓」などの店で修業したことで、これほどまでの高みに到達された。冠した「中華そば」の通り、大衆価格を維持しつつも洗練された味を提供してくれるのだから、近辺住民がウラヤマ過ぎ。

こちらの「醤油そば」(780円)は、国産丸鶏100%のスープに、奈良のイゲタ醤油を軸に4種の醤油をブレンドしたタレ。牡蠣や昆布などの旨みを加えた深い味わい。ポルチーニの香りが立ち昇り、東京の三河屋製麺特製細麺がスルスルと旨みをまとって口に収まる。

【これも食べたい】
「塩そば」(780円)。国産丸鶏に、海・山・湖の3種の塩を使用。貝柱や海老などの旨みを塩ダレに持たせ、トリュフの香味油を効かせる、じわりと沁みる味に。

「中華そば おしたに」の「塩そば」(780円)

「中華そば おしたに」
住所:奈良県奈良市四条大路5-4-30
電話:0742–31-7068
営業:11:00~14:00、18:30~21:30 日曜夜&月曜休
カード不可 P12台
https://twitter.com/noodleshop_ossy

フランス料理店の技を注入した奥深き一杯。
「フレンチシェフのラーメン くろす」の「鶏煮込み塩らーめん」(790円)

「フレンチシェフのラーメン くろす」の「鶏煮込み塩らーめん」(790円)

フレンチレストラン「ヴェルデ辻甚」(奈良・大和高田市)によるプロデュース。フレンチのテイストを取り入れたラーメンの世界を広げるおいしさを追求する。一番人気の「鶏煮込みらーめん」ほか、「鶏ホタテ醤油らーめん」や「パイ包みのオニオンスープつけ麺」といった独創的な味わいは、フレンチならではの技法や素材をふんだんに用いたがゆえ。

こちらの「鶏煮込み塩らーめん」(790円)は、鹿児島産さつま知覧どりの種鶏のガラを8時間煮込み、北海道利尻産真昆布、枕崎産本枯節、仏産ゲランドの海塩を駆使。仏産小麦をブレンドすることで香り高くしなやかな麺に。チャーシューも真空低温調理でしっとり。

【これも食べたい】
タマネギの風味が溢れ、太麺にしっかり絡むスープ。「パイ包みのオニオンスープつけ麺」(1600円・1日限定20食)。季節限定品あり、夏はカレーらーめんも。

「フレンチシェフのラーメン くろす」「パイ包みのオニオンスープつけ麺」(1600円)

「フレンチシェフのラーメン くろす」
住所:奈良県大和高田市南本町10-22
電話:0745-25-3500
営業:11:30~14:30、17:30~21:00 水曜休(祝日の場合は翌平日休)
カード不可 近隣に無料大型Pあり
https://page.line.me/kurosu

※この4軒は、MOOK本『奈良の本』(2018年・京阪神エルマガジン社)に掲載されたものです。

MOOK本『奈良の本』

2018年10月2日(火)発売
北の拠点・奈良公園周辺はコンパクトな街に見どころが凝縮ゆえ、つい日帰りになりがちだけれども、今回はエリアを細分化してゆっくり過ごしたくなるテーマでご紹介。ほかにも、奈良市内から日帰り至便な近場の街、自然が極上の癒やしになる奈良県南部の泊まりがけエリアも手厚くフォロー。奈良を遊び尽くす1冊です! 950円。

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