南座に東西歌舞伎、約100人が勢揃い

2018.10.29 11:30

南座の舞台上に約100人の歌舞伎役者が登壇。みなで手締めをし、開場を祝った

(写真7枚)

改修工事のために休館し、11月に約3年ぶりの興行が開催される「京都四條南座」(京都市東山区)。それに先駆けて10月27日、東西の歌舞伎俳優約100人を迎えた開場式がおこなわれた。

式典は、南座での親子三代襲名披露を11月に控えた、松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎による『寿式三番叟』で幕開き。劇場の邪気払いと繁栄の祈りが込められた、厳粛かつ力強い舞に、大きな拍手と「高麗屋!」の大向こうがかけられた。

その後、名だたる歌舞伎俳優たち100名が舞台上に勢ぞろいして、新開場のご挨拶。俳優を代表して、上方歌舞伎の重鎮・坂田藤十郎が「私たち歌舞伎俳優にとって、南座に出演するときの特別感は、言葉にはできないほどありがたいもの。いく久しく栄え、世界に誇る劇場として、愛され続けることを願ってやみません」と祝辞を述べた。

「京都四條南座」は、11月1日~25日に『吉例顔見世興行 松本白鸚 松本幸四郎 市川染五郎襲名披露』でこけら落とし。3人に加え、片岡仁左衛門や片岡愛之助らも出演する。続いて12月1日からは、顔ぶれと演目をガラリと変えた『白井松次郎 大谷竹次郎追善 吉例顔見世興行』がおこなわれる。

取材・文・写真/吉永美和子

「京都四條南座」

住所:京都市東山区四条通大和大路西入る中之町198

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