松田龍平、6年ぶりの舞台で初主演

2018.11.10 08:00

劇作家・井上ひさしが敬愛してやまない詩人の宮沢賢治を演じる松田龍平

(写真2枚)

俳優・松田龍平が、劇作家・井上ひさしの『イーハトーボの劇列車』で6年ぶりに舞台に戻ってくる。今まで舞台経験はあるものの、主演は今回が初の松田が、詩人・宮沢賢治を演じる。

宮沢は、短い生涯のなかで岩手から東京に9回も上京。本作では、あの世に旅立つ亡霊たちや自ら描いた童話の主人公たちと一緒に夜汽車に揺られたり、東京で厳しい現実を突きつけられたりする宮沢の22歳から35歳までの人生が描かれる。

童話作家、音楽家、農業技師、社会運動家などさまざまな顔を持ち、世界をより良くしようとして志半ばで急逝した宮沢。現在、テレビドラマ『獣になれない私たち』では、クールなモテ男を演じている松田だが、宮沢のような薄幸で陰のある役でも味を出してくれるだろう。井上作品の独特の言葉遊びや、長いセリフ回しをどのように見せてくれるのか注目したい。独特の雰囲気をもつ松田が、舞台で主役としてどう輝くかにも期待が高まる。

演出は、松田が2013年に出演した舞台『冒した者』と同じく、長塚圭史が手掛ける。長塚は、「脳内劇場での宮沢賢治は、まさに松田龍平くんでした。彼はこの世の淵に立つことのできる極めて稀有な俳優です」と絶賛。松田も「まだ何も実感はありませんが、この舞台をやることに縁を感じています」とコメントを寄せている。

兵庫公演は、3月8日〜10日に「兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール」(西宮市)で、チケットは8800円ほか、12月1日に発売。大阪公演は、3月30日・31日に「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)で、チケットは9000円ほか、12月22日に発売される。

文/米満ゆうこ

こまつ座『イーハトーボの劇列車』

日程:2019年3月8日(金)〜10日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(西宮市高松町2-22)
料金:A席8800円、B席5800円
電話:0798-68-0255
チケットは、2018年12月1日(土)に発売

こまつ座『イーハトーボの劇列車』

日程:2019年3月30日(土)・31日(日)
会場:新歌舞伎座(天王寺区上本町6-5-13)
料金:1階席9000円、2階席6000円、3階席3000円、特別席11000円
電話:06-7730-2222
チケットは、2018年12月22日(土)に発売

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