京都の寺院&クラブに、世界の鬼才が集結

2018.11.17 21:00

『MAZEUM -メイジアム-』メインビジュアル

(写真1枚)

今、国籍やジャンルを超えて最も刺激的でハードエッジな「先端音楽」はどこにあるのか? そんな問いにひとつの明確な回答を示してくれるであろう画期的なイベント『MAZEUM(メイジアム)』が、京都の寺院やクラブを中心におこなわれる。

迷路(Maze)、博物館(Museum)、あるいは日本語の「混ぜる」といった様々な意味を想起させるネーミングと、ハードコアを根底に感じさせるイベントロゴからしてタダならぬ雰囲気と意志を感じさせるこのイベント。

「METRO」「アバンギルド」「Octave」といった現行の京都のクラブ/ライブハウスを代表する3会場に、「法然院」「極楽寺」「誓願寺」という歴史あるお寺を加えた6会場でおこなわれるという異色のロケーションに加えて、国内外から集うワールドクラスの鬼才たちが一同に会したラインアップもまた圧巻の一言。テクノ、ベースミュージック、ノイズ/インダストリアル、ジャズ、ヒップホップ、オルタナティヴロック、ワールド、ミニマル、ドローンなど・・・DIYな活動スタンスと唯一無二の強烈な個性を兼ね備えた鬼才たちが、晩秋の京都に集結する。

地元の千葉を拠点に硬派な名パーティー『FUTURE TERROR』を主宰しながら、日本のクラブシーンを牽引し続けるDJ NOBU、同じくレーベル「BLACK SMOKER」も運営しながらヒップホップだけにとどまらない刺激的な音を送り出し続けるKILLER−BONG、数多の異ジャンル・セッションも精力的にこなしてきた孤高のジャズピアニストのスガダイローらをはじめ、地元・関西勢からも強力な面々が登場。

独自の研ぎ澄まされたパーカッシヴかつ反復的なバンド・アンサンブルで海外でも評価を高めるGoat、ライブストリーミングサイト『Dommune』などでも規格外のエモーショナルなプレイによって強烈なインパクトを残してきたDJの行松陽介、EP−4の佐藤薫、GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーなど・・・列挙していくとキリがないが、現行の日本のアンダーグラウンドなシーンを代表する選りすぐりの新旧の才人たちが、あらゆるジャンルから集った並びだけでも壮観だ。

それに加えて、海外から日本に初来日を果たす3人の才媛たちも、指折りの異才ぞろい。米国フィラデルフィアを拠点に、多様な影響が溶け込んだトラックとポエトリー調のボーカルで、アフロ・フューチャリズムに根ざした独自の音世界を展開するMoor Mother、UCLAに在籍しながら多彩な音色や手法を統合させた荘厳なミニマル・ドローンで世界的な高評価を集めるSarahDavachi、そして中央アジアのカザフスタンを拠点に現地のクラブ・シーンでDIYなイベントを主宰するNaziraも要注目。刺激的なサウンドを、浴びるように体感し尽してほしい。

日程は11月30日と12月1日の2日間。2日通し券(11/30法然院除く)は9000円、ほか1日券など詳細は公式サイトにて。

文/吉本秀純

『MAZEUM -メイジアム-』

日程:2018年11月30日(金)・12月1日(土)
会場:11/30=法然院、METRO 12/1=極楽寺、UrBANGUILD、誓願寺、Octave
料金:2日通し券(11/30 法然院を除く) 9000円、11/30 法然院コンサート 4500円、11/30 METRO 3000円、12/1 極楽寺、UrBANGUILD、誓願寺、Octaveサーキット 4500円、12/1 Octaveクラブイベント 3000円

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