岩瀬仁紀氏「あそこで替える落合監督もすごい」

2018.11.22 06:00

11月21日放送の『戦え!スポーツ内閣』(毎日放送)にゲスト出演した落合博満氏

(写真1枚)

元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏がゲスト出演した11月21日放送の『戦え!スポーツ内閣』(毎日放送)に、今年引退した中日・岩瀬仁紀がVTRで出演。賛否両論を巻き起こした2007年の「消えた完全試合」について語った。

日本プロ野球史上最多の通算407セーブ、前人未到の1002試合登板など、数々の大記録をもつ岩瀬。なかでも、6度出場した日本シリーズでは一度も失点したことがないという、「死神」の呼び名に相応しい記録ももっている。

そんな岩瀬の数々の登板のなかで、ひときわ物議を醸したのが、2007年の日本シリーズ第5戦(対日本ハム)。53年ぶりの日本一まであと1勝という試合で、先発・山井大介投手が8回までひとりも出塁を許さないパーフェクトピッチングを披露。球場内には「山井コール」が沸き起こっていた。

しかし、9回表の日本ハムの攻撃を前に、落合監督はピッチャー交代を指示。これ以上ないプレッシャーのなか、岩瀬をマウンドに送った。岩瀬はその登板について、「ホントに!?という気持ちだったんですけど、やっぱり自分で締めれたらいいなという気持ちは持っていたので、3人で終わらないといけないなと」と当時を回想。

日本初の大偉業を目前にした交代劇に、野球評論家やスポーツライターが一斉に非難。しかし、王貞治や森祇晶、岡田彰布らはその私情を捨てた落合監督の采配を絶賛、シーズンオフには日本プロ野球の発展に大きく貢献した人物に贈られる「正力松太郎賞」にも満場一致で選ばれることとなった。

以前、同番組内で「山井もすごかったけど、俺、岩瀬すごいと思ったもん」と語っていた落合氏。それを伝え聞いた岩瀬は、「僕から言わしたら、あそこで替える監督もすごいなって(笑)。替えなければ誰も批判すること無いんですけど」と、その大胆な采配に驚きを隠さなかった。

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