【追悼】勝谷誠彦さん、地元大阪での素顔

2018.11.30 20:00

月刊誌『Meets Regional』(2011年12月号)より、在りし日の勝谷誠彦氏(写真/okajimax)

(写真4枚)

評論家の勝谷誠彦氏が28日未明、急性肝不全で亡くなられた。57歳という若さだった。テレビやラジオ、雑誌を通じて、世相を斬り続けた辛口コラムニスト/コメンテーターの勝谷氏だったが、果たして本当の姿はどんなものだったのか。勝谷氏がコラムを連載していた月刊誌『Meets Regional』(京阪神エルマガジン社)の編集長が追悼の意を込めて、その生き方を明かした。

「いきなり酒。しかも日本酒。そして冷酒。」

辛口コメンテイター、という肩書きで語られることの多いカツヤさん(連載時の表記。以後この呼び方をさせていただきます)ですが、本当に辛口だったのでしょうか? 生き方は、辛口だった気もしなくもないですが。

『Meets Regional』に異動して、カツヤさんの連載担当になったのが、2010年(連載が始まったのは2009年)。以来、今年の4月に連載が終わるまでの約8年間、毎月やりとりをしてきました。担当になった当初は、ご多分に漏れず、「おっかない人なんじゃないか、メンドクサイ人なんじゃないか」という恐れが無かったと言えば、ウソになります。

担当が変わると、ご挨拶に伺うのがこの業界の習わし。カツヤさんから指定されたのは、収録終わりのタイミングゆえ読売テレビのロビー、ではなく大阪・京橋駅前の鮨屋だったと思います。時間は朝の11時前。ランチがてらお鮨を食べながらなのかと思いきや、いきなり酒。しかも日本酒。そして冷酒。

けっきょくアテを少しと、鮨を2〜3貫ほどつまんで、あとは飲んで喋ってという、酒とも人とも向き合うスタイル。1時間ほどで「お昼で混んでくるから、出ようか。じゃあね、連載ヨロシクねー」と、大きなショルダーバッグで身体を傾けながら、あっという間に京橋の喧噪へと消えていってしまいました。

『Meets Regional』

毎月1日発売・特別定価500円
編集・発行/京阪神エルマガジン社

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