比叡山の「エンタメ厄払い」を体験してきた

2018.12.16 07:00

昨年4月、ホテルにオープンした「山床カフェ」。冬は暖房付きブランケットであたたかい

(写真13枚)

【比叡山やくばらい散歩ツアー 2日目】

延暦寺(東塔エリア)の入り口
延暦寺(東塔エリア)の入り口

2日目は、朝5時に起床。まだまだ周辺は暗いなか、6時からホテルのバスに乗って、朝のお勤めのため「比叡山延暦寺」へ。10年にわたる大改修中の「国宝根本中堂」で、ご本尊である薬師如来の前で30分ほどおこなわれる。この朝のお勤めは「ロテルド比叡」と宿坊の「延暦寺会館」に宿泊した人だけが参加できるのでかなり貴重なのだ。母&娘や夫婦など、幅広い年齢層が体験していた。

早朝の凜と澄んだ空気のなかでお経を唱え、お坊さんの話を聞く。ごちゃごちゃした都会で仕事をしている日々を思うと、こういう時間は必要だなとしみじみ。朝のお勤めの帰りには、運が良ければバスから雲海が見えることも。この日は幸運にもキレイな雲海を見ることができて、早速厄払い効果か!?と清々しい気持ちになった。

除夜の鐘を鳴らしたり、比叡山を探索
除夜の鐘を鳴らしたり、比叡山を探索

ホテルに戻り、比叡山が発祥とされるお茶や湯葉を用いた朝食を食べ、山床カフェでゆったりコーヒーを飲んでチェックアウトを済ませたあとは、再び延暦寺へ。せっかくなので御朱印をいただいて、境内にある「延暦寺会館」の喫茶「れいほう」で人気という梵字ラテと限定の御守をゲット。ちなみに延暦寺での『やくよけ参拝』プランは、朝のお勤め、そして願い事を記入する「護摩木」、延暦寺諸堂の参拝、限定の御守、梵字ラテがセットとなっている。全部御利益がありそうだ。

そして、比叡山駅からケーブルカーに乗って、坂本駅で下車。次は「日吉大社」で厄払い。そもそも「ロテルド比叡」で厄払いプランがスタートしたのは、厄除けの「延暦寺」と、厄払いの「日吉大社」という神仏それぞれが鎮座する立地条件にホテルがあり、旅行を楽しむなかで気軽に厄払いできるようにサポートしたいという思いからだとか。

「日吉大社」西本宮の拝殿で神主さんに厄払いをしてもらう
「日吉大社」西本宮の拝殿で神主さんに厄払いをしてもらう

国宝である西本宮の参拝殿で、神主さんから約5分ほどやくばらいの参拝を受け、その後「厄払い守」の入った限定のお下がりをいただき、参拝終了。「日吉大社」では猿が魔除けの象徴「神猿(まさる)さん」として大切に扱われており、参拝後に表情がかわいらしい猿みくじを引いた(結果は大吉!)。

時間は12時半、ちょうどお腹が空いてきた頃。門前町坂本で300年近くにわたって営業を続ける名店「本家鶴喜そば」で、ホテル宿泊者限定のメニュー「やくばらい蕎麦」を味わう。比叡山では断食の行を終えた修行僧たちが、弱った胃を慣らすために蕎麦を食べていたとのこと。細く長くを象徴する蕎麦と、五色のあられとオリジナル蕎麦団子のお椀や湯葉料理など縁起物をあわせたセットで、心もお腹も満たされた。

宿泊者限定の「やくばらい蕎麦」
宿泊者限定の「やくばらい蕎麦」

これにて『比叡山やくばらい散歩』は終了。 改めてその内容は、延暦寺「やくよけ参拝」(朝のお勤めと護摩木の記入、延暦寺諸堂参拝、宿坊でのやくよけ参拝限定「御守」の収受と「梵字ラテ」)と日吉大社での「やくばらい参拝」(参拝料、祈祷、お下がり)で3700円、本家鶴喜そばでの「やくばらい蕎麦」が2500円。すべてホテルチェックイン時での申し込みでOKという手軽さが良い。

思い返せば楽しく旅行しながらも、きっちり厄除け・厄払いはできている! 今年9月から期間限定の企画だったところ、多くの女性から「旅先で楽しく厄払いができてよかった」「期間を限定せずに開催してほしい」との声が寄せられたことから、12月1日から通年で展開することになったそうだ。

確かに、おしゃれな発酵フレンチのディナーに、山床カフェからの絶景、梵字ラテ・・・と写真を撮りたくなるようなここでしかできない体験がたくさん。厄払いを「楽しい体験」の1つにしてしまう、今の時代に合ったプランだと感じた。予約は公式サイトにて受け付けている。

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