有名シェフと小学校が協同、兵庫・芦屋市で評判の「コラボ給食」を実食

2018.12.8 12:00

パプリカのミートローフ、クリームポテト、ミニラウゲンロール、レンズ豆のサラダ、かぶのスープ

(写真5枚)

学校給食を教育の一環としてとらえる芦屋市では、心豊かに生きるヒントを学べるとして給食に力を入れている。なかでも2017年からスタートし、子どもたちはもちろん、保護者にも好評の「コラボ給食」を、実際に味わってみた。

「コラボ給食」とは、芦屋市内の有名シェフと小学校が一緒に献立を考える特別メニューのこと。今回は、ドイツのハムや惣菜が楽しめる「メツゲライクスダ」のオーナー・楠田裕彦シェフが岩園小学校の児童のために考案にしたスペシャルな給食をいただいた。

給食当番の子どもたちは、手を合わせて「いただきます」と感謝してから給食室に入り、調理師から給食を受け取る

トロリとしたグリーンのポテトサラダと、カラフルなパプリカが入ったミートローフ。これをドイツでよく食べられているむっちりしたパン・ミニラウゲンロールに挟んで食べる。添えられたレンズ豆のサラダとスープは、しっかり燻製されたベーコンの旨みがじんわりと胃に染みる。

子どもたちのために、手作りにこだわり、丁寧に給食が作られる

この「コラボ給食」は、芦屋市の給食方式があってこそ実現できたもの。各学校の専属栄養教諭に食材の仕入れから献立作りまでが任される「自校式」で、学校ごとに自由度が高いため、シェフと一緒に考える「コラボ給食」に対応できるというわけだ。当日は、いつもより品数が多かったり、使い慣れない食材や調理法に給食室は大忙し。それでも、岩園小学校の栄養教諭・小野奈美さんは「子どものときに、新しい料理や食材に触れて欲しいと思うから、忙しくてもやってあげたい」と話す。

そのきっかけは、栄養バランスを考えた給食をよりおいしく、季節を感じて楽しく食べられるようにと、積極的な取り組みをするなかで、栄養教諭と芦屋市内のシェフとの交流が生まれたことだという。

『コラボ給食』

芦屋市
レシピ本『芦屋の給食 オシャレな街のおいしい献立』(兵庫県芦屋市教育委員会著・コミニケ出版)では、各学校のイチオシメニューを紹介。

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